前回のこちらのコラム『注文住宅は駐車場スペースを考えて!使いやすい駐車場にするためのポイントをご紹介』では、駐車場計画について必要な知識や注意点について解説をしました。
しかしなかには、「どんなに工夫をしても駐車場のスペースが十分に取れなくて困っている」という方もいらっしゃるのではないかと思います。
そこで今回のコラムでは、駐車スペースが狭く計画で困っているという方に向けて、実際に現場で取り入れられている解決法をご紹介していきます。
駐車場が狭い場合の対処法
敷地が狭い場合や、道路に対して出入り口が入り組んでおり駐車場の位置設定の自由度が低い場合は、駐車場のスペースを確保することが難しいこともあります。
しかし、普段の生活のなかで車が欠かせないという方も多いかと思います。
ここでは、駐車スペースの確保のアイデアや対処法をご紹介していきますので、家づくりのヒントとして参考にしてみてくださいね。
ビルトインガレージにする
敷地に対して平置きで駐車スペースの確保が難しい場合は、建物の内部に駐車スペースを取り入れた、ビルトインガレージがオススメです。
本来であれば室内となるスペースを駐車場ように確保することで、狭い敷地に対しても最小限のスペースで駐車場を確保できます。
雨の際も二階部分が屋根となるため濡れずに、車屋住宅への出入りも可能です。
ただし、写真のように住宅を支えるための柱が駐車スペースに出てきてしまうため、運転に慣れていない方にとっては出入りが大変に感じてしまうこともあります。
軽自動車を選ぶ
駐車場が狭いけれどどうしても駐車場が欲しいという方は、駐車場の設計を最小限にするために、軽自動車を選んで乗るという選択もあります。
注文住宅の場合は、乗る予定の大きさの車が分かっていれば、ある程度車の大きさや希望の大きさに合わせて駐車スペースを設計していきます。
敷地にゆとりがある場合は、今後の乗り換えの可能性も考えて大きめに駐車スペースをとることが一般的ですが、狭小地に限っては希望があれば最小限の駐車スペースにすることも多いです。
今後の乗り換えも最初に設計した大きさ以上の車が買えなくなってしまうというデメリットはあるものの、最小限の設計にすることで敷地内に駐車スペースを作ることができるケースもあります。
スライドドアタイプの車を選ぶ
駐車スペースが狭い場合の対処法として、軽自動車を選ぶ以外にも、スライドドアタイプの車を選ぶといった方法があります。
特に駐車スペース自体はとれるけれど、開閉が難しくなることが予想できる場合は、こうしたスライドドアタイプの車を選ぶことで乗り降りがスムーズになります。
駐車する前に助手席の人に先に降りてもらうなどすることで、運転席のドアの乗り降りができる幅を確保できれば、少し不便は伴うものの駐車自体は問題ありません。
月極駐車場を借りる
敷地内にどうしても駐車スペースを確保できない場合は、月極駐車場を借りるというのも、現実的なひとつの対処法です。
ただし月極駐車場は、徒歩5分以上を超える場所にあると、毎日車を使用する方にとっては負担に感じてしまうこともあります。
そのため、土地を購入決断する前に、車が置けるスペースを確保できるか確認したうえで、できない場合は土地の近くに月極駐車場を確保できるか事前確認が必要です。
土地のみの販売でも、イメージプランを作成してくれる業者は多いですので、検討している土地で駐車場を確保できるか心配だという方は販売を行っている業者に相談してみるのもいいかもしれません。
駐車スペースは土地選びでほぼ決まる
なんとなく「注文住宅なら敷地に駐車場がついてきて当然だ」という考えになってしまいがちですが、選ぶ敷地や敷地の状況によっては、思い通りに駐車スペースが確保できないケースも珍しくありません。
そのため、土地を買った後に駐車スペースの問題に頭を悩ませる方も多いです。
駐車スペースをどのくらいとることができるか、使い勝手のいい駐車スペースを作ることができるかというのは、ほぼ土地選びの段階で決まっています。
そのため、「絶対譲れない駐車場の条件がある」「持っている車がとても大きい」「2~3台の駐車スペースは必須」などの具体的な希望がある方は、土地選びから慎重に行う必要があるということを覚えておきましょう。
まとめ
今回は、駐車スペースが狭い場合の対処法についてお話をしてまいりました。
いかがだったでしょうか。
今現在土地選びや駐車計画にお困りだという方や、プロの意見を聞いてみたいという方は、ぜひ弊社の『注文住宅の無料相談口』もご活用くださいね。
当コラムでは今後も引き続き家づくりに関する情報を発信していきますので、楽しみにお待ちください。