住宅ローンの元利均等返済と元金均等返済の違いは?どっちを選ぶのがいいの?

前回は「戸建て向けの住宅ローンの種類と特徴を知って賢い返済計画」という記事で、住宅ローンの大まかな種類や概要についてお話をしました。

今回はもう少し踏み込んで、住宅ローンを利用する際に選択する必要がある返済方法について、一緒に内容の確認をしていきましょう。

ここでは、多くの住宅ローンに取り入れられている「元利均等返済」と「元金均等返済」について、詳しく解説をしていきます。

「元利均等返済」と「元金均等返済」の違い

住宅ローンでは、借り手にとってより返済計画の立てやすい選択をしてもらうために、主にふたつの返済方法を提案していることが多いです。
それが「元利均等返済」と「元金均等返済」となります。

では、それぞれどういった違いがあるのか、ここでは「元利均等返済」と「元金均等返済」のふたつの返済方法の違いについて確認していきましょう。

元利均等返済

元利均等返済は、返済額が毎月一定額になるように設定されている返済方法です。
ただし、一定になる返済額の中で、元金と住宅ローンの利息が変化していきます。

元金均等返済との違いは、返済を重ねるにつれて利息の方が返済額に占める割合が高くなる点です。

元金均等返済

元金均等返済は、返済額のうち元金のみが毎月一定額となり、利息部分の返済額が変わる返済方法です。
そのため、毎月一定額の返済とはなりません。

元利均等返済との違いは、返済初期に元金の支払い割合が高いため、返済を重ねるごとに元金に対する利息の負担が減っていく点です。

「元利均等返済」のメリット・デメリット

元利均等返済のメリットデメリット

「元利均等返済」と「元金均等返済」との違いが分かりましたね。
しかし、これだけでは判断に困るという方も多いかと思います。ここからはそれぞれの返済方法のメリットとデメリットについても、解説をしていきます。

まずは、元利均等返済のメリットとデメリットを一緒に確認していきましょう。

元利均等返済のメリット

元利均等返済のメリットは、月の支払い額が固定であるということです。
そのため、借入前から返済完了後の返済プランを立てやすく、家計管理がしやすくなります。

元利均等返済のデメリット

元利均等返済は、元金均等返済と同額の金額を借りた場合と比べると、利息の割合が高くなるため最終的な支払額が元金均等返済より高くなってしまいます。

また、支払い期間が老後にかかってしまうと、働いていたときと同じ支払額を求められるため、家計を圧迫するリスクがあります。

「元金均等返済」のメリット・デメリット

元金均等返済のメリットデメリット

元利均等返済のメリットとデメリットを、知っていただくことができたかと思います。
ふたつの返済方法を比べるために、元金均等返済のメリットとデメリットも一緒に確認してきましょう。

元金均等返済のメリット

元利均等返済と比べて、同じ額を借りた場合の返済総額が安くなるのが、元金均等返済のメリットです。

元金の返済が一定であるためローン返済の減りも早く、支払いの負担も減っていくため、将来的な金銭的負担を減らすことができます。

元金均等返済のデメリット

初期の返済額が、元金+元金に応じた利息となるため、返済プランによってはとても高額な返済額になります。

徐々に返済額が減るとは言っても、初期は返済の負担が大きい返済方法のため、一定の収入や収入の安定性を求められることもあります。

貸し手の判断にはなりますが、元利返済方法よりも借りれる人が限られる可能性が高いです。

「元利均等返済」と「元金均等返済」どっちがいい?

「元利均等返済」と「元金均等返済」それぞれにメリット、デメリットがあることを知れましたね。

では、メリットとデメリットをふまえたうえで、どちらを借りるのがいいのでしょうか。

最後に、どちらを借りるか悩んでいるという方に向けて、「元利均等返済」と「元金均等返済」それぞれ向いている人についてもお伝えしますね。

「元利均等返済」が向いている人

元利均等返済が向いている人は、毎月の支払額を返済完了まで安定して支払える方が向いています。

会社員や公務員など、収入が安定しているお仕事をされている方で、ローンの返済完了時期が働いている期間で終えることができる方におすすめです。

その他、今後お子さんの進学や急な出費に備えて貯蓄をしておきたい、と考えている方にも向いています。

[こんな人が向いています]

  • 毎月安定して支払える返済能力がある人
  • 現役時代に返済を完了できる人
  • 大きな出費に向けて貯蓄を備えておきたい人

「元金均等返済」が向いている人

元金均等返済が向いている人は、返済スタートの初期に高額返済をすることができる支払い能力がある人です。

また、自営業や個人事業主、フリーランスなどの方で会社員の方と比べると収入に波があるという方に向いています。払えるときに大きな金額を払っておくという意味でも元金均等返済が向いています。

将来に不安がある方、将来に支払いの負担を残したくない方にもおすすめです。

[こんな人が向いています]

  • 現在の収入で高額なローン返済にも対応できる人
  • 収入が不安定な人
  • 将来の支払い負担を軽減したい人

まとめ

今回のコラムでは、「元利均等返済」と「元金均等返済」についてお話をしてきました。

家づくりを検討するうえでは、住宅ローン選びやローンの返済方法を検討していくことは大切なことです。

住宅ローンや返済方法についてお悩みがあるという方は、弊社の無料の「注文住宅相談窓口」もぜひご活用ください。

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