「かごしま木の家金利優遇制度」について 優遇内容と適用条件は?

前回のコラム「鹿児島県で木造住宅を建てるなら「かごしま材」がおすすめ!特徴とメリット」では、主にかごしま材の種類や特徴、使用することのメリットについて解説してきました。

今回のコラムでは「かごしま木の家金利優遇制度」について、さらに詳しく解説をしていきます。

前回のコラムをまだ見ていないという方は、ぜひ前回のコラムからご覧くださいね。

かごしま木の家優遇制度とは

かごしま木の家優遇制度

鹿児島県内で木造住宅を検討している方には、ぜひ知っておいていただきたいのが「かごしま木の家優遇制度」です。

前回のコラムと重複する部分もありますが、もう一度ここでかごしま材を使った優遇制度についておさらいをしていきましょう。

住宅向けの住宅ローンの優遇制度

かごしま木の家優遇制度とは、かごしま材を使用した住宅の施主が使用できる、住宅ローンの優遇制度です。

金融機関によってローンの内容は異なりますが、鹿児島県と提携している金融機関に限り、かごしま木の家優遇制度を使用した住宅ローンの優遇を受けることが可能となります。

かごしま木の家優遇制度を受けるための条件

かごしま木の優遇制度は、ただ単にかごしま材を使えばいいというわけではありません。

条件が設けられているため、かごしま木の家優遇制度を検討している方は、条件に適応するように施工会社に依頼する必要があります。

ここでは、かごしま木の家優遇制度を受けるために必要な条件について解説をしていきます。

かごしま材を使用する

まず欠かせない条件としては、鹿児島県の森林で生産され加工された「かごしま材」を使うというものです。

かごしま材には、規定のない「かごしま材」と、日本農林規格(JAS)に準ずる「認証かごしま材」のふたつがありますが、どちらを使用しても問題はありません。

少し費用を抑えたい方や住宅全体にかごしま材を採用したいという方は「かごしま材」、品質にこだわりたいという方には「認証かごしま材」がおすすめです。

かごしま材の使用量が10㎥以上の住宅

かごしま材の使用量にも規定があり、家全体でかごしま材の使用量が10㎥以上あることが必要になります。

10m×10m×10mの空間をイメージしていただくと、規定木材の使用範囲は意外にも広い空間である、ということを体感していただけるかと思います。

県内に住居用として建築する木造の新築・増改築

物件の条件としては、鹿児島県内に居住用途のかごしま材を使用した住宅になります。

新築だけではなく、現在住んでいる住宅の増改築にも適応するため、リフォームを検討している方にも鹿かごしま材の使用範囲によってはこの優遇制度を適用することができます。

かごしま緑の工務店に依頼する

かごしま木の家優遇制度を利用する場合、鹿児島県が認定している「かごしま緑の工務店」に依頼して建築や増改築をする必要があります。

かごしま緑の工務店とは、かごしま材を使って家づくりに取り組む大工さんや工務店が登録している機関です。

かごしま材を使ってかごしま木の家優遇制度の利用を考えている方は、事前に対象の工務店を調べて相談をしておくことが必要になります。

指定の金融機関を利用する

住宅ローンの金利優遇制度を使用できるのは、鹿児島県と提携している金融機関のみです。
ローン申請をする際には、以下の金融機関から選定をするようにしましょう。

[指定の金融機関]

  • 鹿児島銀行
  • 南日本銀行
  • 鹿児島相互信用金庫
  • 奄美大島信用金庫
  • 鹿児島信用金庫

かごしま木の家優遇制度の手続きの流れ

かごしま木の家優遇制度を受けるためには、正式な順番で手続きを行う必要があります。

基本的には工務店がフォローしてくれますのでスムーズに申請することができますが、手続の流れは把握しておくようにしましょう。

鹿児島県/かごしま木の家金利優遇制度 (pref.kagoshima.jp)

図面の決定

かごしま木の家優遇制度に申請するためには、住宅の図面が必要になります。

申請前に、工務店に依頼してかごしま木の家優遇制度を利用したい旨を伝えたうえで、施工に必要になる図面の決定までをしておく必要があります。

金融機関の選定と融資申請

鹿児島県と提携している金融機関を選定し、金融機関に対して融資申請を行います。

申請用紙は、鹿児島県のHPからダウンロードする必要があります。

金融機関に対して行う融資申請では、かごしま木の家金利等優遇制度に関する念書(第1号様式)の念書が必要です。

適合証明書の申請

続いて鹿児島県に対して、適合証明書の提出をします。

かごしま木の家金利優遇制度建設基準適合証明申請書(第2号様式)を使用し、依頼する施工店の記入などもあります。

提出書類は、木材使用証明書(第3号様式)かごしま材を証明する書類設計図書の3点が求められます。

適合証明書の発行・提出

鹿児島県に適合証明書の内容を認められた場合、適合証明書の発行を受けることができます。

適合証明書を受け取ったら、その証明書を金融機関に提出して、申請手続きの主な流れは完了です。

施工店に発注

上記の流れが完了したら、正式に施工店に建築工事の発注となります。

一連の流れでは工務店のフォローもありますが、書類不備などのトラブルなども予めスケジュールに見込んでおくと、余裕を持った申請手続きを行うことができます。

まとめ

今回は、かごしま材の家金利優遇制度について、制度の条件や申請手続きの全体的な流れを解説してきました。

なかには難しいと感じる内容もあったかもしれません。
でも、このような優遇制度があるということを知っておくだけでも、工務店探しの条件の1つになったり、ローンの組み方にも幅が広がるのではないでしょうか。

かごしま材の家金利優遇制度についてご質問がある方や、注文住宅全般に関して相談があるという方は、ぜひ弊社の無料注文住宅の相談窓口もご活用ください。

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