高橋 
家づくりの資金計画てひとつの大きな課題になるのが、「頭金をどうするか」という問題ですよね。一般的には頭金を用意しての住宅購入となりますが、近年は頭金なしのフルローンを組まれる方も増えています。
そこで今回は、頭金の平均的な相場と、頭金が少ないことによるメリット・デメリットについても詳しく解説をしていきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
頭金ってどういうもの？
そもそも「頭金」がどういうものなのか分からない、という方もいらっしゃるかと思います。比較的よく聞く言葉ではあるものの、その内容まではなかなか知る機会がないですよね。
まずは頭金とはどういうものなのか、一緒に確認していきましょう。
頭金の基礎知識
頭金とは、住宅購入時に自己資金から支払う金額のことです。通常、住宅ローンを組む場合、全額を借り入れることは返済計画が長期化してしまうリスクがあるため、一定の割合を自己資金で補ってローン返済の負担を減らします。
この時に自己資金として補う出費こそが、「頭金」と呼ばれる部分です。
頭金を活用したローン返済例
頭金を入れると具体的にローン負担がどのようなものになるかという部分ですが、分かりやすいよう仮に住宅の購入にかかる費用を3,000万円としましょう。
この場合頭金を仮に300万円いれるとすると、残りの支払い残高は2,700万円となり、これがローンで申請する費用となります。
ローンには基本的に金利がかかってきますので、3,000万円にまるっと金利がかかってしまうよりも、頭金を差し引いた2,700万円に対して金利がかかったほうがトータルで見ると費用負担が少なくなります。
頭金は、このように活用されます。なんとなくイメージできたのではないでしょうか。
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頭金の一般的な金額はどのくらい？
頭金は資金計画のなかでも重要で、多くの人々が一般的に利用しているものだと、知っていただくことができたかと思います。
では実際に、頭金を利用する場合はどのくらいの頭金を用意するのが一般的なのでしょうか。
もちろんそれぞれの資金状況によって異なるため頭金にバラつきはあるものの、ここでは一般的な目安とされている頭金についてお話をしていきますね。
家の購入価格の10～20％程度
頭金は、家の購入価格のおおよそ10％～20％が一般的な目安とされています。
例えば、3,000万円の家を購入する場合、頭金が10％なら300万円、20％なら600万円となります。家の購入費用の金額によって頭金の費用も大きく変わりますが、頭金を入れたいと考えている方は、ひとつの目安として考えておくといいかもしれません。
頭金を少なくするメリットとは？
この記事をご覧になられている方のなかには、「頭金を10％も用意できない」そんな方もいらっしゃるかと思います。
実際のところ頭金の金額は購入する人が決めることができますので、当然頭金を少なくすることも可能です。
では、頭金を少なくすることでどんなメリットがあるのでしょうか。頭金の金額を決める上で重要なことですので、一緒に確認していきましょう。
手元資金に余裕ができる
頭金を少なくすると、手元に残る資金が増えます。これにより、家の購入後に必要な家具や家電、引越し費用、さらには予期しないトラブルに備えることができます。
収入面から問題なくローン返済できる場合は、頭金を少なくして、突然の出費に対応できるようお金を手元に残しておくことで心に余裕を持つことができますね。
欲しいタイミングで購入できる
頭金が思うように貯まらず、住宅購入のタイミングを何年も逃してしまっている、という方も多いです。もちろん各家庭の経済状況によって必ずそうとは言えませんが、頭金のためだけに、思い通りの生活ができないのも辛いものですよね。
しかし一方で、頭金を少なくするという決断をすることで、欲しいタイミングで住宅を購入できるチャンスが広がります。その後の返済計画は非常に重要ではありますが、できるだけ早めに家が欲しいという方は、頭金を少なくするという手段もひとつの戦略です。
頭金を少なくするメリットとは？
頭金を少なくするということは、メリットだけではなくデメリットもあるため、デメリット面にも留意して慎重に決める必要があります。
では実際に頭金を少なくした場合は、どのようなデメリットやリスクがあるのでしょうか。家づくりの資金計画では重要なことですので、しっかりと確認しておきましょう。
月々の返済額が増える
頭金が少ない場合、その分借り入れ額が増えます。結果として、月々の返済額が高くなり、家計に大きな負担がかかる可能性があります。
頭金を少なく設定する場合は、月々の収支の確認をしっかりと行い、また万が一収入が減ってしまったような場合にも対応できるかシュミレーションしておくことが大切です。
金利が高くなる場合がある
頭金が少ないと、最終的に支払う金利が高くなることがあります。これは支払い時期が伸びる可能性があるためです。
また金額によっては金利が高く設定されてしまうこともありますので、頭金が少ないということは、今後の支払い面でのデメリットが起きやすくなるという点を知っておくことが大切です。
まとめ
今回は頭金についてピックアップし、詳しく解説をしてまいりました。
頭金の設定や住宅ローンの設定で最も大切なことは、自分のライフプランや収支に合った頭金の額を設定することです。無理なく支払える頭金を準備し、長期的に安定した返済ができるように計画を立てることが、家づくりの成功につながります。
頭金についてしっかりと理解し、計画的に資金を準備することで、今後の返済プランも計画しやすくなりますよ。
弊社ではプロのスタッフによる家づくりに関するお悩みの無料相談窓口を設けておりますので、資金計画や家づくりに関してお悩みがございましたら、どうぞお気軽にご利用くださいね。
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中釜竜也 
