注文住宅のセミオーダーって何？フルオーダーとの違いは？

注文住宅と聞くと、「いちからすべて自分で考えてつくる」というイメージをお持ちの方も多いかと思いますが、実は注文住宅にはセミオーダーとフルオーダーの2種類の依頼方法があります。

そこで今回は、注文住宅のセミオーダーとフルオーダーのそれぞれの違いや、セミオーダーのメリット・デメリットについてお話をしていきます。

セミオーダーの注文住宅の特徴

注文住宅におけるセミオーダーとは、基本的な規格はあらかじめ決まっていますが、間取りの一部は自由に設計できるハイブリッドなオーダー工法のことを言います。

では、具体的に注文住宅のセミオーダーにはどのような特徴があるのでしょうか。

フルオーダーとの違いについても確認しながら、注文住宅のセミオーダーの特徴について見ていきましょう。

プランの大枠は決まっている

基本的な注文住宅はフルオーダーとなるため、いちからプランを作成していく必要がありますが、セミオーダーの場合はある程度大枠のプランが決まっていることがほとんどです。

そのため、すべてではなく部分的なプランを考えていくのがセミオーダー式です。

工期がやや短い

セミオーダーの場合はプランの大枠が決まっているため、計画や施工にかかる時間がフルオーダーの注文住宅よりも短く済みます。

意匠設計を行わない建売住宅と比べると工期は長くなりますが、注文住宅のなかで比べると、セミオーダーにすることで工期短縮することができます。

コストを抑えることができる

フルオーダーの注文住宅と比べて、セミオーダーの場合は建築にかかるコストを抑えることができます。

フルオーダーの場合は自由度が高い設計のため、材料費だけではなく設計にかかる費用、打ち合わせの回数などが増えて最終的に費用が高くなることがあります。

一方でセミオーダーの場合はある程度の大枠が決められているため、フルオーダーほどの自由度はありませんが、やりたいことを実現しながら費用を抑えることが可能となります。

セミオーダーの注文住宅のメリット

セミオーダーの注文住宅の特徴について、フルオーダーとの違いを比較しながら知っていただくことができたかと思います。

ではここからは、セミオーダーの注文住宅のメリットについてお話をしていきます。

予算を考慮しながら希望の家づくりができる

「フルオーダーの注文住宅だと予算が…」という方は、セミオーダーの注文住宅にすることでフルオーダーの注文住宅よりも費用を抑えて建築することが可能です。

また、ある程度の範囲であれば好きな間取りや仕様にすることもできるため、費用を抑えつつ希望に近い家づくりを実現することができます。

決めなければいけないことが減る

フルオーダーの注文住宅と比べて、セミオーダーの注文住宅では決めなければいけない内容が減るため、忙しいなかでの打ち合わせの負担やプラン決めのストレスが減ります。

またセミオーダーの注文住宅で勧められるプランは、プロの設計士や業者が過ごしやすさや使い勝手の面から推奨しているプランであるため、自由設計による失敗も防ぐことができます。

内外装の統一感が出る

セミオーダーの注文住宅では、あらかじめ業者側で用意している間取りプランを選び、またイメージに合わせたいくつかの仕様から内外装を選ぶことができます。

決められたパッケージから選ぶため内外装の統一感を出すことができ、難しい仕様決めもストレスなく決めていくことができます。

セミオーダーの注文住宅のデメリット

セミオーダーの注文住宅を知ると、「わざわざフルオーダーの注文住宅にしなくてもいいのではないか」と思われる方も多いです。

しかし、セミオーダー住宅では実現が難しいデメリットもあります。
以下よりセミオーダーにおけるデメリットについても一緒に確認をしておきましょう。

異形地には対応できない

旗竿地や狭小地、細長い土地などの異形地にはセミオーダーの注文住宅が向かないことがあります。

異形地の場合は、建物の基礎や構造から工夫しなければいけないケースも多く、プランや構造が既に決められているセミオーダーの注文住宅では対応しきれないのです。

購入した土地が異形地に当たる場合は、まずはどんな家を建てることができるのか設計士に相談してから、セミオーダーかフルオーダーかを決めていきましょう。

特殊な間取りに対応できない

セミオーダーの注文住宅では決まっている間取りから選ぶ必要があるため、特殊な間取りやこだわりに対応できないケースがあります。

例えば最近人気のある「ヌックスペース」や、子供たちが遊ぶための「プレイスペース」は、セミオーダーの注文住宅ではプランに用意がないことも多く、希望を叶えることができないこともあります。

譲れないこだわりがあるという方は、セミオーダーの注文住宅ではなくフルオーダーの注文住宅が向いています。

構造の変更ができない

地震の多い日本では、普段から防災意識を強く持っている方も多いかと思いますが、万が一に備えて住宅も耐震・免震構造にしたいという希望をお持ちの方は多いでしょう。

しかしセミオーダーの注文住宅では、基本的には構造部分の変更ができないことが多いです。

耐震や免震構造にしたいという方は、フルオーダーの注文住宅を検討する必要があります。

まとめ

今回のコラムでは、注文住宅のセミオーダーとフルオーダーのそれぞれの違いや、セミオーダーのメリット・デメリットについてお話をしてきました。

メリットとデメリットを見ても、「なかなかどちらにするか決められない」という方も多いかと思います。

注文住宅のお悩みがあるという方はぜひ、弊社の無料相談窓口をご活用ください。

注文住宅のプロが窓口にて対応させていただいておりますので、どのようなお悩みもまずはお気軽にご相談くださいね。