
ファッションや言葉に流行があるように、注文住宅にもその年の流行があります。
注文住宅の流行をおさえることで、デザインや間取りのヒントを見つけることができるかもしれません。
そこで今回のコラムでは、2024年注目が集まっている注文住宅のトレンドについて、一緒に見ていきましょう。
2024年の注文住宅のトレンド

注文住宅業界のトレンドも、その年の情勢や経済状況によってさまざまですが、今回は2024年よく聞くキーワードをもとに注文住宅のトレンドを割り出しました。
そのなかでも今回ご紹介したいトレンドは5つあります。
2024年の注文住宅のトレンドについて一緒に確認をしていきましょう。
平屋
平屋は一階建ての階段がないタイプの住宅のことをいいます。
平屋はすべて一階部分で生活が完結するため、上下階の移動の負担がなく高齢世帯に人気ですが、現在は生活のしやすさからさまざまな世代からも支持されています。
階段がないぶん、間取りの自由度も上がります。
目線も届きやすいため、子供の動きを把握しやすい、階段転落の危険がないといった理由で、最近は子育て世帯にも人気があります。
規格住宅
規格住宅とは、建材や工法を予め規格化することで、工期と建設費用を安く済ませる目的の住宅のことです。
完全なフルオーダーの注文住宅よりは選択肢が狭いため自由度が低いですが、建売住宅よりは自由度が高いのが特徴です。
そのため、「工期を短くしたい」「費用をできる限り安く済ませたい」という方には人気がある住宅です。
規格として取り決めされていない部分は、ある程度自由度はあるため、家づくりの満足度も得ることができるでしょう。
ウェルビーイング住宅
ウェルビーイングとは、身体的・精神的・社会的に健康や幸福の状態を続くことを示す言葉です。そしてウェルビーイング住宅とは、心身の健康を保ち暮らしやすい住宅のことを言います。
ウェルビーイングという言葉自体はずっと以前よりあるものですが、コロナ禍で住宅での暮らし方が見直され、近年は特によく聞くようになりました。
実際にウェルビーイングに基づいた建物は、「WELL認証(WELL Certification)」という認証を受けることができ、資産価値や機能性の証明をすることも可能です。
日本国内ではオフィスビルを中心に進められているWELL認証ですが、今後住宅にも積極的に取り入れられることが予想されるため、注目していきたいトレンドのひとつです。
ヌック
ヌックとは英語で「隠れ家」という意味を持つ言葉で、日本の住宅ではこぢんまりした落ち着く空間として知られています。
ヌックはコロナ禍をきっかけに、家族で住宅にいる時間を充実させたいという希望が増えたことで注目を浴びるようになりました。
具体的な間取りとしては、リビングやダイニングの一角に設置されることの多い空間です。
ヌックの広さ設定は自由ですが、2~3畳程度にするのが一般的です。家族専用のくつろぎスペースとして活用したり、読書部屋や仕事部屋、子供の勉強部屋として活用される方も多いです。
ランドリールーム
最近の住宅設計では、ランドリールームを広くとる設計が多い傾向にあります。
洗濯や乾燥だけではなく、アイロンをかけたりそのまましまったりできるようウォークインクローゼットに繋げるような設計が増えています。
従来の一般的な住宅は、洗濯から乾かして収納するまでの家事動線が分かれていました。それを負担に感じている方も多かったのですが、ランドリールームを設けることで家事の効率が上がるようになり、現在はかなり需要が増えています。
今後の家づくりで注目したいもの

トレンドは突然流行り始めるということはなく、社会のニーズや出来事に応じて広がっていくことが多いです。
そのため「これからこれが流行ります」と予測するのは難しい部分がありますが、これまでのトレンドを見ておくことで、今後も人気が続きそうなトレンドを予測することは可能です。
そこで最後に、今後の家づくりで注目していきたい間取りや設備についてご紹介します。
玄関手洗い
コロナ禍でブームになった玄関入ってすぐの手洗いスペースは、衛生面で今も人気がある設備です。
来客時や子供が外で遊んできたときに、玄関入ってすぐに手を洗えるため、アフターコロナの現在でもあえて玄関先に手洗いをつけるという方は増えています。
省エネ
「高断熱」「高気密」「高遮熱」の3点に配慮した家は、省エネ性能の高い家と言えます。
環境配慮への関心が高まる中、自宅でのエネルギー消費を抑え省エネに貢献する省エネ性能の高い家は、今後も引き続き注目が集まっていくと考えられます。
また省エネ性能の高い家にすることで、エネルギーに対する出費を抑えることができ、冬は暖かく夏は涼しい過ごしやすい住んでいる人にも優しい家づくりができます。
バルコニーのない家
最近は共働き世帯が増え、日中に洗濯物を干す時間が確保できない人が増えたため、室内乾燥機や室内物干しなどの需要が高まっています。
一方で、使う機会が少なくなったバルコニーをあえてなくしてしまう、バルコニーのない家の計画をする人が増えました。
バルコニーをなくすことで初期費用やメンテナンス費用を削ることもできるため、忙しい共働き世帯には注目されています。
まとめ
今回のコラムでは、、2024年注目が集まっている注文住宅のトレンドと今後の家づくりで注目したいものについて、ご紹介をしていきました。
家づくりのヒントを得ることはできたでしょうか。
トレンドや流行を知っておくことで、今後の家づくりに役立てることができます。
弊社では注文住宅の無料相談窓口を設けておりますので、家づくりでお悩みがある方やなにかヒントを得たいという方は、どうぞお気軽にご連絡くださいね。