憧れの注文住宅、しかし気になるのがその費用ですよね。
「予算がギリギリであまりお金をかけられないから、注文住宅を諦めるべき?」このようなご相談をいただくこともあります。
しかし工夫さえすれば希望に沿った注文住宅を建てることは十分可能です。
そこで今回は、予算に余裕がないという方に向けて、注文住宅を安く建てるコツについてご紹介していきます。
注文住宅を安く建てる9つのコツ
注文住宅と聞くと、分譲住宅に比べ高額なイメージを持ってしまいがちですが、しっかりと予算に応じた計画を立てることで、予算内で費用を抑えることができます。
ここでは、注文住宅を安く建てるコツを9つに分けてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
コツ1:四角に近い土地を選ぶ
近年人気のある土地では、大きな土地を再分譲して販売している業者が多いです。
再分譲することで土地は小さくなるものの、地域の相場よりも安く土地を買うことができるため、新しくできた分譲地は実は狙い目でもあります。
ただしここで注意したいのが土地の形状です。
小さい分譲地でさらに土地の形状が複雑であると、住宅の形状が複雑になる可能性があり、柱の本数が増えたり壁の施工が複雑になる影響で費用が高くなることがあります。
一方で、変形土地の方が土地代や固定資産税が安く済むメリットもあるため、建物の形状に気を付けることで全体の費用や維持費を安く済ませるという方法もあります。
土地を購入するには、土地の形状や維持にかかる費用、建物の形状や施工費用のバランスを見て決めることが大切です。
コツ2:建物や屋根形状をシンプルにする
住宅の形状が複雑になるほど、住宅の柱や屋根に必要な部材・加工工程などが加わるため建設費用が高くなります。
土地選びも気にしながら、建物や屋根の形状をできるだけシンプルに、正方形に近い形状で計画ができると最終的な建設費用が安くなります。
コツ3:木造二階建てにする
建築費用が安いという意味では木造平屋が一番安いと思われがちですが、同じ床面積であれば実は木造二階建てにしてしまったほうが建築費用は安く済みます。
理由としては、住宅の基礎や屋根は平屋の方が大きくなるため、結果として平屋の方が建築費用が高くなるためです。
また平屋の方が土地面積を有するため、土地代や固定資産税が高くなります。
ちなみに、一般的な注文住宅に用いられる構造には木造、鉄筋コンクリート造、鉄骨造の3種類がありますが、その中でも一番安く済むのは木造です。
費用を安く抑えたい方は、木造二階建ての計画がおすすめですよ。
コツ4:シンプルな間取りにする
間取りを複雑にしてしまったり、収納や部屋などを必要以上に作りすぎてしまうことで、必要な壁や建具が増えるため費用が高くなります。
また、壁を曲線にしたりアーチ型にするなどの設計も、費用が高くなるため注意しなければいけません。
注文住宅で一番安く済む間取りは、個性を出し過ぎないシンプルな間取りです。
コツ5:上下階で建物の形状を合わせる
二階建ての計画の際は、上下階を写真のように同じ面積、形状にするのがおすすめです。
上下階を揃えることで屋根が最小限で済み、建築費用が安くなります。
コツ6:水回りはまとめる
水回りは設備だけではなく上下水道の確保が必要となるため、できるだけまとめて設置することで、上下水道の配管を節約して費用を抑えることができます。
上下階の水回りもできれば同じ位置に設置すると、配管費用を抑えるだけではなく点検もしやすくなるのでおすすめですよ。
コツ7:窓をつくり過ぎない
最近は意匠の一部として、壁一面に窓を配置したり窓を多く取り入れたりことも多くなりました。
しかし、費用を抑えたいと考えている方は窓を必要以上に作らないようにしましょう。
居室は一定の採光や通風を取り入れる必要があるため窓が必ず必要になりますが、大きな窓は1つ10万円以上するため、必要以上に取り入れると費用が高額になります。
どうしても意匠的な部分を窓で補いたいという方は、FIX窓という開閉不可能の窓にすることで費用を抑えることができます。
コツ8:標準仕様を取り入れる
水回りや床材、建具など住宅の目に見えるものにはすべてグレードにより分類されており、その中から好みのグレード設定を行うことができます。
グレードが高いものは見栄えや性能面で人気がありますが、特注品は仕入れ数が少ないため費用が高くなりやすい傾向にあります。
一方で標準仕様は、仕入れ数が多いため比較的安く仕入れることができ、品質を維持しながらも初期費用を安く済ませることができます。
さらに安く済ませたい場合は、標準仕様よりも一段階グレードを落とすといった方法もあります。
コツ9:ローコスト住宅が得意な業者に依頼する
注文住宅を建てるためには、ハウスメーカーや工務店、設計事務所の3つの選択肢があります。
それぞれに良さがあり、また業者の形態に囚われずそれぞれに得意分野があります。
なかでも注文住宅を安く建てたい方には、ローコスト住宅を得意とする業者がおすすめです。
ローコスト住宅業者に依頼することで、通常の注文住宅の標準仕様よりも安い費用で住宅を建てることができます。
安さ重視だけの決断は危険!
注文住宅は、工夫次第で費用を安く抑えることができると知っていただけたかと思います。
しかし、安さだけを重視して決めてしまうのは危険です。
毎日生活をする場所ですから、生活のしやすさや家族の満足度も大切になります。
では、注文住宅を安く抑えたいと考えている方は、どのような事に気を付けて計画をしていけばいいのでしょうか。
耐久性を確認をする
建築資材や水回り設備は、安くしようと思えばグレードを下げることで費用を抑えることが可能です。
しかし、安い建築資材や水回り設備は、耐久性が標準グレードのものよりも低いことがほとんどなのが現状です。
せっかく安く済ませても、劣化や故障によるメンテナンス費用がかさみ、長期的な目線で見るとかえって維持費に費用がかかってしまったというケースも珍しくありません。
耐久性が劣るということは、その分故障が多かったりメンテナンス頻度が高くなる可能性があるのです。
長く使う建築資材や水回り設備は、耐久性にも着目して決めるようにしましょう。
後付けできるものは後回しにする
例えば子供部屋の間仕切り壁、デザイン壁、各設備の後付け可能なオプションなどは、今すぐ必要ないものであれば後回しにしてしまっても問題ありません。
まず必要不可欠なものにだけお金をかけることで、出費の負担を抑えることができます。
すぐ決断できない設備や、必要かどうか分からないオプションなどは、実際に住みはじめてから後付けすればいいのです。
最初からすべて完璧な家を建てようとしなくても大丈夫です。
優先順位をつける
注文住宅を計画する際には、優先順位をつけて計画するとスムーズです。
優先順位が高いものは妥協せず、グレードの高い製品に挑戦してみてもいいかもしれません。
一方で優先順位が低いものは妥協してもいい点です。
例えば「普段はみんなでリビングにいることが多い」というご家庭であれば、リビングを広くして各居室を小さくするといったこともできます。
「外食やテイクアウト、ケータリングが多い」という方は、キッチンの設備は最小限にしてもいいかもしれませんね。
このように、優先順位をつけることで必要なところにしっかりお金をかけることができ、入居後の満足度も高くなりますよ。
まとめ
注文住宅を計画するにあたって、「住宅にかかる費用は少しでも安く済ませたい」そう考えるのは当然のことです。
安く済ませるためには、業者の協力や費用を抑えて施工ができるノウハウがある業者に依頼する必要があります。
しかし、数ある業者の中から自分たちの要望に合う業者を探す、というのは実はとても大変なことです。
そんなときの業者探しでお困りの際も、ぜひ弊社の「注文住宅の無料相談窓口」をご活用ください。
注文住宅の知識が豊富なスタッフが、お客様に合う業者のご紹介から、今後の家づくりのご相談まで対応させていいただいております。
当コラムでは、今後も注文住宅や家づくりに関する記事を書いていきますので、楽しみにしていてくださいね。