
「新しい家では、もう散らかしたくない。だから収納は多めに欲しい」
ソファーに積まれた服や、廊下に置いた掃除道具を見て、ふっとため息が出る。片づける場所が足りないと感じたら、新居では収納を増やしたくなりますよね。
鹿児島の家づくり相談窓口タテカタの、たっちゃんです。僕は間取りの相談で、収納の広さだけでなく「何を、どこで使うか」を大事にしています。
結論から言うと、収納は多ければ必ず片づく、というものではありません。必要な量が入ることに加えて、使う場所に近く、戻しやすいことも大切です。
家を広くする前に見直したいのは、①しまう物、②使う場所、③出し入れのしやすさ。この3つです。むずかしい話はしません。今の家で困っている場面から、新居の収納を一緒に考えてみましょう。
1.収納を増やす前に「何をしまうか」を決める

図面に「収納」と書いてあると、それだけで安心しがちです。でも、タオルを入れるのか、布団を入れるのか、ベビーカーを置くのかで、必要な形は違います。
僕が動画でも紹介した相談に、玄関へ収納を増やしたいという話がありました。外に物置を置くことも考えていた方に対し、しまいたい物を聞きながら、玄関の大きさを変えずに扉付きの収納を設ける案を考えたんです。
このとき出てきた物の一つが、ベビーカーでした。「大きな収納室が必要」と考える前に、何をどう置くのかを具体的にすると、別の案が見えてきます。
ただし、どんなベビーカーでも小さな収納に入るわけではありません。畳んだ状態の幅・奥行き・高さを測り、持ち上げずに出せるか、扉の開口を通れるかまで確認が必要です。
まずは、今の家で置き場に困っている物を、写真に撮ってみてください。毎日使う物、季節だけ使う物、まとめ買いする物に分けると、住宅会社にも伝わりやすくなります。
たとえば、次のようなメモです。これは実例の再現ではなく、打ち合わせで使うための整理例です。
| しまいたい物 | 使う場面 | 確認すること |
|---|---|---|
| タオル・着替え | 入浴や着替え | 必要な枚数と、かごの大きさ |
| 掃除道具 | 使う部屋の掃除 | 本体や付属品の寸法、出しやすさ |
| ベビーカー | 外出・帰宅 | 畳んだ寸法と、出し入れする幅 |
| 季節の寝具 | 季節の入れ替え | 収納袋に入れたときの大きさ |
全部を捨ててから家づくりを始める必要はありません。残したい物も含めて、まず見えるようにする。そのうえで、必要な収納量を考えれば大丈夫です。
2.鹿児島の収納計画は「使う場所」から考える

必要な物が入っていても、使うたびに遠くまで取りに行く収納だと、戻すのが面倒になります。「あとでしまおう」が続いて、部屋に物が残ることもあるんです。
僕が関わった間取りの相談では、脱衣・洗濯まわりにタオルや着替えを置きたいのに、収納が足りないというケースがありました。
そこで、隣接していたリビング側の収納を分け、一部を洗面・脱衣側から使える収納へ変更する案にしました。家全体を大きくするのではなく、収納を使う方向と場所を見直したんです。
もちろん、収納を分ければ必ず容量が増えるわけではありません。壁や扉の分だけ内側の空間が変わりますし、片方にまとめておきたい物もあります。大切なのは「どの部屋に何畳あるか」より、あなたが使いやすい配置になっているかです。
鹿児島で、雨や桜島の灰を気にして室内干しをする暮らしなら、洗う場所だけでなく、干す・畳む・しまう場所までつなげて考えてみてください。乾いた服を毎回どこへ運ぶのか。タオルは入浴の前に、どこから取り出すのか。実際の動きを図面の上でたどります。
鹿児島市も、降灰予報などを洗濯や外出に役立つ情報として案内しています。地域と暮らし方に合わせて洗濯の流れを考えることが、収納の配置にもつながります。参考:鹿児島市「桜島の火山灰が降るかどうか、知ることはできますか?」(2026年10月7日確認)
家族の服を一か所にまとめる収納も、各部屋に分ける収納も、合う暮らしがあります。「誰がしまうか」「誰が着替えるか」まで話しておくと、家族の一人だけに片づけが集中しない方法も考えやすくなります。
住宅会社には、こんな聞き方で大丈夫です。「この場所で使う物を、近くにしまえるようにできますか?」
3.奥行き・高さ・扉まで「出し入れ」を確かめる

僕の家のパントリー、つまり食品などをしまう収納でも、奥に入れた物が見えにくくなる話を動画でしています。奥行きがあればたくさん置けますが、手前の物に隠れて、奥の食品を忘れてしまうことがあるんです。
一方で、僕の家には棚の高さを変えられる可動棚があり、上の空間も使っています。同じ面積の収納でも、棚の組み方で使い勝手が変わるということです。
だから、図面の「収納1か所」だけではなく、棚の奥行きと高さまで見てください。よく使う物に無理なく手が届くか。重い物を高い場所へ持ち上げる計画になっていないか。収納かごを入れたまま、引き出せるかも確認したいところです。
LIXILの収納計画の解説でも、奥行きの深い収納では奥へ手が届きにくいことや、しまう物と使い方に応じた計画を取り上げています。ただ、推奨される商品や一つの寸法が、どの家庭にも合うという意味ではありません。参考:LIXIL Living Deli「暮らしの変化に対応できる収納計画」(2026年10月7日確認)
扉も忘れやすい部分です。開くと通路をふさがないか。すぐ前に家具を置く予定はないか。奥行きがある収納なら、奥の物を出すために手前を全部動かすことにならないか。扉を閉めた図だけでなく、使っている場面で確かめます。
打ち合わせでは「この収納の内側の寸法と、棚の高さを教えてください」「このかごを出すとき、どこまで扉を開けられますか?」と聞いてみてください。住宅会社やショールームで近い寸法の棚を触れれば、図面だけより想像しやすくなります。
収納計画でよくある質問
Q.収納は家の何%あれば足りますか?
A.割合だけでは判断できません。同じ家の広さでも、持っている物や買い置きの量は違います。まず物の量・寸法・使う場所を整理し、図面に当てはめて確かめましょう。
Q.大きなファミリークローゼットは作らないほうがいいですか?
A.そうではありません。服を一か所に集めたい家庭には使いやすい場合があります。着替える場所や家族の生活時間、収納内で必要になる通路も含めて比べてください。
Q.住宅会社に間取りを提案してもらった後でも相談できますか?
A.大丈夫です。タテカタでは、提案された図面を見ながら、希望する暮らしと収納の配置を一緒に整理します。変更できる範囲や費用は、設計・工事の進み具合に応じて住宅会社へ確認します。
家を広くする前に、暮らしを図面に重ねてみる
見直したいのは「何をしまうか」「どこで使うか」「出し入れできるか」の3つ。整理した結果、収納を増やすほうが合うこともあれば、場所や棚を変える方法が見つかることもあります。
家づくりの正解は一つじゃない。写真で見た誰かの収納をそのまま選ぶより、あなたの毎日の動きに合う形を、一緒に探しましょう。
「家は3回建てないと分からない」と言われるほど、図面だけで暮らしを想像するのは難しいものです。一人で全部を見抜こうとしなくて大丈夫。気になるところを、そのまま僕に聞いてください。
タテカタの相談は無料です。保険の窓口と同じように、提携住宅会社からの紹介料で成り立っています。「もう間取りの話が進んでいるけれど、ここだけ気になる」という相談も受け付けています。
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この記事の収納改善例と自宅の話は、僕の使いやすい間取りについての動画で紹介した内容をもとに整理しています。(2026年10月7日参照)
