注文住宅の間取りで失敗!?実は使いにくい間取り【後編】

前回の『注文住宅の間取りで失敗!?実は使いにくい間取り【前編】』では、5つの間取りの失敗例と対策について、解説をしてきました。

今回は前回のコラムの続きで、注文住宅の間取りの失敗例&対策についてご紹介していきます。

失敗例から学ぶこともたくさんありますので、失敗例やその対策も踏まえて、ぜひ今後の家づくりに役立ててくださいね。

間取りの失敗例と対策法

「いいと思って採用した間取りが、実際には使いにくかった…。」
高いお金を払ってこのような思わぬ失敗は、できれば避けたいものですよね。

そこで前回に引き続き、家づくりの先輩方から実際お聞きする失敗例を学んでいきながら、今後の家づくりに役立てていきましょう。

リビング・ダイニングが広すぎた

「リビングやダイニングは広ければ広いほどいい」と思われがちな面がありますが、実は家族の人数や家具の大きさに対して広すぎると空間を持て余してしまうことがあります。

空間が余っていることで家具が小さくこじんまりと見えてしまったり、リビングやダイニング間の移動が面倒になってしまうことも問題点としてあげられます。

[対策]

リビングの広さは、3~4人家族を想定すると17畳~20畳程度が理想と言われています。

大きな家具を置きたい、テレビを大型にしたいのでソファーからの距離が欲しい、子供用のプレイスペースが欲しいという場合は20畳~25畳程度あれば十分でしょう。

25畳以上となると空間の余白が大きくなるため、使い勝手を考えると25畳以内にしておくのがいいでしょう。

収納が足りない

お部屋の広さを優先しようと収納を最小限にしたら収納が足りなくなってしまった、という失敗例も実はよくあるケースです。

収納での失敗の原因は、今あるものだけを想定して収納量を決めてしまうことです。

今後荷物が増える可能性や、季節もの以外の衣類、そのほか仕事や趣味で使う道具などを十分に収納するスペースがあるかを確認する必要があります。

[対策]

収納は一人あたり最低でも1畳程度必要と言われています。
ただし、1畳分だけでは荷物が増えることで収納が足りなくなることも想定できるため、可能であれば1.5畳程度の大きさを確保できるようにしておきましょう。

衣類が多い方はウォークインクローゼットにして、2畳~3畳程度の収納量を確保しておくと安心です。

コンセントの不足や配置ミス

コンセントの数が足りず、タコ足配線をいくつも使用しなければならない、また配置ミスで使いにくいといった失敗もよく起こります。

この失敗の原因は、設計時に具体的な家具の配置や使用を想定できていないことで起きてしまうミスです。

コンセントの数が不足していると家族同士でコンセントの取り合いになってしまったり、配置を間違えてしまうことでヘアアイロンや携帯電話の充電がしにくいなどの問題もおきます。

[対策]

間取りが完成したら、家具や家電の設置位置や配線の長さを想定したコンセント位置を検討しましょう。

家が完成してから家具や家電の配置を決めた場合、コンセントが不足したり使い勝手の悪い位置にあったりすることもあります。

また、人が集まることが想定されるリビングには、携帯電話の充電スポットなども想定してコンセントの数や位置を決めていくと失敗がなくなります。

照明やスイッチの配置ミス

照明が不足していて部屋が暗すぎてしまったり、逆に照明を多く入れすぎて使わない照明が出てきてしまった、ということもよく起きるミスです。

また、照明スイッチの場所によっては「夜寝る前にベットからわざわざ立ち上がって消さなければいけない」「入口からスイッチが遠くすぐに照明をつけられない」といった不便も起きます。

[対策]

照明は部屋でどのように過ごすか、どこにどのような家具を配置するかで、必要な位置や大きさや種類が決まってきます。
お部屋の計画と一緒に家具や家電の配置計画も行って、適切な照明を配置しましょう。

また、スイッチは実際に生活していることをイメージしながら、どこにあったら便利か考えて計画すると、使いやすい位置に配置することができますよ。

寝室の真上にトイレや洗面所

二階建てや三階建てなど階数のある住宅の場合、上下階の間取りの配置が上手くいかないと足音や水回りの排水音などに悩まされてしまうこともあります。

例えば、寝室の真上にトイレや洗面所があると、誰かが夜中にトイレを使用したときは配管の流れる音が響くこともあります。
普段は気にならない生活音も、就寝時だと気になってしまって目が覚めてしまうなんてこともあります。

深夜に仕事から帰ってきたり、早朝に家を出る家族がいる場合は、深夜や早朝に階段や廊下を歩く際の音が気になってしまうといったことも起こり得ます。

[対策]

生活音は横に響くだけではなく、意外にも上下階に響くものです。

特に就寝中はなるべく生活音は抑えたい方が多いかと思いますので、家族が夜に動く可能性も想定して、寝室の上下は付近にトイレや階段をつけないように計画しましょう。

設計上どうしても寝室と動線が重なる場合は、寝室を防音仕様にしてしまうのもひとつの方法です。

まとめ

前編と後編に分けて、起きやすい間取りの失敗例とその対策法についてご紹介をしてきました。

家づくりは十人十色ですので、家族の人数や生活スタイルによって、適切なプランが変わっていきます。
しかし、実際のところ「自分たちの希望する家づくりでどこに注意したら良いか分からない」「自分たちのライフスタイルではなにを優先すべきか悩んでいる」そんな方も多いかと思います。

弊社では、プロのアドバイザーによる「注文住宅の無料相談窓口」を開放しておりますので、なにかお悩みや聞いておきたいことなどがございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせくださいね。

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