住宅ローンの固定金利・変動金利とは?どっちがいいの?

注文住宅を建てる際にみなさん悩まれるのが、住宅ローンを「固定金利にするか」「変動金利にするか」です。

そこで今回は、固定金利と変動金利の違いや、住宅ローンを組む際におすすめの金利はどちらかについて解説をしていきます。

固定金利と変動金利の違い

住宅ローンを組む際には、「固定金利」と「変動金利」のどちらかを選ぶことができます。

しかし、どちらがどんな金利なのか、どういった特徴や違いがあるのかを知らないという方は多いです。

そこでここでは、固定金利と変動金利の違いについて解説していきます。

固定金利

固定金利とは、住宅ローン完済までの金利がずっと一定である金利タイプのことです。

固定金利を選択している間は金利上昇のリスクを避けることができるため、金利に左右されず返済プランを計画したいという人に向いています。

ただし変動金利と比べて金利が高い点には注意が必要です。

変動金利

変動金利とは、住宅ローン返済中の市場金利に応じて、金利の見直しや変更が行われる金利タイプのことです。

変動金利は金利上昇リスクがあるため金利変動が発生した際に、金利上昇に耐えられる収入が必要となりますが、金利が低い水準を保っている今現在は多くの方が変動金利を選択しています。

また固定金利と比べて金利は低くなる傾向にあります。

住宅ローンにおすすめなのは変動金利

固定金利と変動金利、それぞれの特徴や違いを知っていただけたかと思います。

メリット面やデメリット面を踏まえたうえで自分の返済プランに合う金利タイプを選択することが大切ですが、住宅ローン返済におすすめなのはやはり「変動金利」です。

では、ここからはなぜ変動金利が住宅ローンにおすすめなのかについて、詳しく解説をしていきます。

過去30年で固定金利があがったのは3年間

将来の金利を予測することは難しいため、金利を選ぶ際に過去のデータを参考にするのが一般的です。

その際に着目したいのが、過去30年間で固定金利があがったのはたったの3年間だけだった、という事実です。

つまり固定金利がほとんどの期間で上昇していないため、過去のデータを考慮すると、変動金利を選んでも金利が大きく上がるリスクは少ないと考えられるということです。

変動金利は固定金利より金利が低いことが多いため、変動金利を選んだ方がトータルで支払う利息が安く済みます。

最初の10年間を低金利で支払うことが重要

住宅ローンを組んで新築あるいは中古の住宅を購入した際に、10年間(※長期優良住宅やZEH住宅などの認定住宅は最長13年)、その年の年末の住宅ローン残高に応じて一定額を所得税や住民税から控除することができます。

最初の10年間は特に利息負担が大きいため、この期間の利息を低金利に抑えることで、総支払額が安く済みます。

また住宅ローン減税は住宅ローン残高に応じて計算されるため、住宅ローン残高が多いほど減税効果が大きくなるのです。

住宅ローン減税については『【2024年度最新】住宅ローン控除(減税)を活用したローン返済方法』で解説をしておりますので、こちらも併せてご覧ください。

極端な経済状況にならない限り金利上昇リスクは低い

変動金利の金利上昇リスクに不安を感じる方も多いですが、実際のところバブルの頃のような極端な経済状況にならない限り、変動金利が急激に上昇することはまずありません。

「突然のバブル崩壊がきたらどうするの?」と不安に感じる方もいらっしゃいますが、固定金利よりも変動金利が不利になる状態は、バブル崩壊が立て続けに3回こない限りはないとも言われています。

自分の人生でバブル崩壊のような経済悪化が3回も起きる、というのはなかなか非現実的ですよね。

そのため、変動金利にしても返済に困るような大きな金利上昇はないと判断できるのです。

固定金利か変動金利で悩んだら

当コラムでは住宅ローンを組む際には変動金利がおすすめ、ということをお伝えしてきましたが、そう簡単に決めることができないという方もいらっしゃるかと思います。

そこで固定金利か変動金利で悩んだ際に、どこに相談すべきかについてもお話をしていきますので、お悩みの方はぜひ参考にしてみてくださいね。

FP(ファイナンシャルプランナー)

FPは、資金管理や返済のアドバイスをしてくれる資格を有したアドバイザーのことです。

家計全体の見直しと住宅ローン返済計画のアドバイスを専門に行ってくれるため、収支のイメージを具体化することができます。

将来の金利上昇リスクやライフイベントを考慮した提案をしてくれるため、子供の教育費や老後資金の確保をしながら返済プランを立てていきたいという方にはおすすめです。

住宅支援センターや消費者生活センター

住宅ローンの仕組みをまずはしっかり知りたいという方は、地方公共団体の運営する住宅支援センターや消費者センターを利用してみるのもいいですよ。

無料で相談することができ、公的機関の中立的な立場からアドバイスをもらうことができます。

不動産会社の相談窓口

多くの不動産会社では、住宅ローンや住宅購入に関する相談窓口を設けています。

住宅ローンの選び方や手続きに関するアドバイスや、物件購入に伴うローン審査の流れや必要書類の説明、提携している金融機関のローン商品や優遇条件の紹介をしてくれます。

家の売買や家づくりに関するプロの立場からのアドバイスをもらうことができるのが、最大のメリットです。

まとめ

今回は、固定金利と変動金利の違いや、なぜ住宅ローンを組む際に変動金利がいいのかについてお話をしてきました。

聞きなれない言葉や、少し難しい内容もあったかもしれません。

弊社ではプロのアドバイザーによる無料の「注文住宅の相談窓口」を開放しておりますので、もしご不明な点や相談がございましたら、お気軽にご利用くださいね。

今後も家づくりに関するコラムを掲載していきますので、家づくりを検討している方は楽しみにしていてください。

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「注文住宅の相談窓口」の公式Instagram『たっちゃん | 家づくりの相談相手@鹿児島』でも金利に関する投稿をアップしています。
ぜひこちらでもチェックしてみてくださいね。

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