スタイリッシュさや個性のある重厚感を出すことができるため人気のある「黒い外壁」ですが、汚れやすいなんて話をよく聞きますよね。
見た目のよさだけはなく、長く住むうえでお手入れのしやすさや、美しさが長持ちする外観にしたいと考えている方も多いかと思います。
そこで今回は、流行の黒い外壁が本当に汚れやすいのか、またお手入れ方法などについても詳しく解説をしていきます。
外壁にコケが発生する原因
コケと聞くと湿った池や沼付近にある石に生えるもの、そんなイメージを持たれている方が多いかと思いますが、実はコケは外壁によく発生しやすい汚れのひとつなのです。
外壁に色に関係なく、コケが発生する条件が揃うことで、外壁にコケがこびりついていってしまいます。
そこでまずは、外壁にコケが発生する原因について一緒に見ていきましょう。
湿気が多い
コケは湿気を好む生物です。そのため、雨や霧、霜などによって湿度が高くなると、外壁にコケが繁殖しやすくなります。
特に北側の外壁は日光が当たりにくいため、湿気が残りやすい傾向があります。
立地の問題で北側に家が多くたっていたリ、背の高いマンションやビルなどが建っている場合だと、より外壁にコケが発生しやすくなります。
湿気が乾燥しにくい
直射日光が当たらない場所では、外壁が乾燥しにくくなります。日陰で湿気が長時間残ると、コケが成長する条件が整います。
北側の外壁は方角的にも太陽が当たりにくい場所ですので、晴れていても湿気が北側外壁部分にこもってしまい、乾燥しないことでコケの発生につながることがあるのです。
栄養源の存在
外壁に付着するホコリや土、植物の汚れなどは、コケの栄養源となります。これらの有機物が存在することで、コケは繁殖しやすくなります。
自宅の敷地がコンクリートだとしても、近隣のお宅の敷地から土や植物などの汚れが飛んでくることで、コケを増殖する原因になることもあります。
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黒い外壁はコケが目立ちやすい
ここまでで、外壁にコケが発生してしまう原因について、ご紹介してきました。
では本題の「黒い外壁はコケが目立ちやすいのか」という点ですが…正直なお話、黒い外壁はコケが目立ちやすいです。
黒色はコケの緑色を強調してしまう色のため、コケが発生したらコケの存在感が強まってしまいます。
コケの色を目立たせる外壁カラー
コケが目立つのは黒い外壁だけではありません。白・アイボリー系や、黒系などハッキリとしたコントラストの外壁カラーはコケが目立ちます。
淡い黄色やピンク色、青色なども目立ちやすい色のひとつです。
コケは強い緑色が特徴ですので、淡い色の外壁もコケの緑色が強調されてしまいやすくなります。
コケの色と調和しやすい外壁カラー
コケの色をできるだけ隠したいという方は、深緑系やグレー系の外壁にすると、コケの緑色と調和しやすくコケが目立ちにくくなります。
「全部緑色はちょっとイメージと違う」「グレーを部分使いしたい」などという方は、コケが発生しやすい北側や地面に近い一階部分をメインに、深緑色やグレー系の色のアクセントを入れてみてもいいかもしれません。
外壁のコケを自分で落とす方法
せっかくの注文住宅、特に一番家の印象につながりやすい外壁決めを、コケだけに囚われてしまうのも勿体ないです。
しかし、コケが発生するたびに「プロの業者を呼ぶのもちょっと…」なんて方も多いかと思います。そこでここではコケと上手く付き合っていくために自分でできるコケの掃除方法をご紹介していきます。
薬剤洗剤を使用する
外壁専用のコケ落としや、外壁クリーナーなどの薬剤洗剤を使うことで、頑固なコケ汚れもきれいに落とすことができます。
方法は簡単で薬剤を外壁に吹き付け、ブラシや噴射機を当てることで掃除ができます。
ただし薬剤洗剤は風で飛散する恐れがあるため、風が強い日は注意が必要です。また使用する際は、ご近所の迷惑にならないよう、一声かけてあげると親切ですね。
高圧洗浄機や噴射機を使用する
発生して間もないコケであれば、高圧洗浄や蓄圧式噴射機だけの掃除でも、コケを落とすことは可能です。
ブラシでこするよりは外壁に負担が少なく、水だけで外壁の掃除を完了できます。
自分で外壁を掃除する際の注意点
自分で薬剤洗剤や噴射機を用意する場合でも、ホームセンターなどで5,000~6,000円程度で準備することができます。そのため、自分で外壁の掃除をしようと思えば誰でもできます。
しかしながら、いくつか注意点もありますので、最後に自分で外壁を掃除する際の注意点を解説して終わります。
掃除後に白く残りやすい
洗剤を使用してコケの掃除をすると、コケ自体はきれいに落ちるのですが、洗剤で綺麗にした部分が他の部分と色が違って見えて白浮きしやすくなります。
特に外壁の色が黒系やグレー系だと、白浮きが目立ちやすく、逆に白系であれば白浮きがあまり目立たず部分的な掃除をしても違和感がありません。
できるだけ自分で外壁掃除をしていきたいという方で、掃除を定期的に続けられそうな方であれば、コケの掃除の白浮き予防として白系の外壁にするのもいいかもしれませんね。
凹凸がある素材では完全に取り切れない
コケは根をはって繁殖をしていくため、外壁に凹凸がある場合は、凹んでいる部分に入り込んでしまって掃除をしてもきれいに取り除けないことがあります。
凹凸があるデザインにしている方は、掃除の際は注意が必要です。
近隣住民への配慮をする
近隣の方の敷地や住宅が近い場合は、掃除の際の近隣住民への配慮も必要です。
例えば薬剤洗剤を使用する際には風の向きにそってブルーシートを構えて飛散防止をする、高圧洗浄や噴射機を使う場合は近隣住宅に飛び散らないようにするといった工夫が大切です。
なにも対策せずに外壁掃除を行ってしまうことで、近隣の住宅を汚してしまったり、人がいる方に薬剤が飛んでしまうなど後々近隣トラブルに発展しかねません。
掃除の準備をしっかり行う
洗剤や汚れの飛び散り防止のために、掃除用ゴム手袋や汚れてもいい服装、靴などを準備しておくと安心です。
目の保護のために保護ゴーグルがあればより安心ですよ。
準備をしっかり行うことで、怪我や汚れの飛び散り予防につながります。
まとめ
今回は、コケが発生する原因や掃除方法などについて解説をしてきました。
いかがだったでしょうか?
家づくりでは、間取りの計画や見栄えだけではなく、長く住むうえでのメンテナンス面にも配慮しながら計画をしていくことが大切です。
家づくりに関してお悩みやご相談がございましたら、どうぞ弊社の『注文住宅の無料相談窓口』をご利用くださいね。みなさまにお会いできる日を楽しみにしています。
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