お子さんが小さかったり、お子さんを希望はあっても将来ことで判断ができないなどの理由で、注文住宅のプランニングの際に子供部屋をどうするか悩まれる方は多いです。
今回はそんな子供部屋に悩む方に向けて、子供部屋を作る際に便利な「間仕切り壁」についてお話をしていきます。
間仕切り壁とは
「間仕切り壁」という言葉を、初めて聞いた方も多いのではないでしょうか。
お子さんが小さい方や将来お子さんを持ちたいと考えている方には、この間仕切り壁という存在はぜひ知っておいていただきたい部分です。
ここでは、そんな便利な間仕切り壁について詳しく解説をしていきます。
空間を仕切るための内壁
まず間仕切り壁の役割についてですが、間仕切り壁は簡単に言うと空間と空間を仕切るための内壁です。
独立したお部屋を作る際に使う壁のことで、リフォームで増設することもできますし、不要になった際は取り外しができる壁のことです。
耐力壁との違い
間仕切り壁と一緒に知っておきたいのが耐力壁という壁です。
耐力壁とは構造体の一部として組み込まれている壁で、一定の厚みや長さを必要とし、建物の安全を守るために必要な壁です。
そのため間仕切り壁と違い、リフォームなどで場所を変えたり長さを変えたり、取り除くことはできません。
間仕切り壁でできること
先ほどお伝えしたように、間仕切り壁は後から取り外したり付け加えたりすることができます。
そのため注文住宅のプランニングの際に、現段階で決め切れない部屋の間仕切りを必要に応じて取り外しできるように、間仕切り壁を設置することができるのです。
具体的には以下のような使い方ができます。
子供部屋を増設する
まずひとつ目の使い方としては、子供部屋の増設です。
新築時当初と子供の人数が増えたり、兄弟姉妹の成長に応じて各自の空間が必要になることもありますよね。
そんなときに間仕切り壁を増設することで、部屋を区切り必要な各自の空間をつくることができるようになります。
子供部屋をひとつにする
子供部屋をふたつ作ったけれどひとつしか使わなかった、子供が一人暮らしを始めたので部屋をひとつにまとめて違う用途の部屋として使いたい、など現在の子供部屋が将来的に不要になるケースもありますよね。
将来使わなくなる可能性を考慮して、子供部屋の壁を最初から間仕切り壁として計画しておくと、後から間仕切り壁を取り除くことができるため便利です。
部屋の仕切りを耐力壁にしてしまうと壁取り外しのリフォームができなくなるため、部屋の変更が発生しそうな場所は間仕切り壁にすることをおすすめします。
間仕切り壁の使用で注意したいこと
間仕切り壁を取り入れることで、子供部屋を増やしたりまとめたりすることができるということを知っていただけたかと思います。
しかし、これから注文住宅を建てるという方で間仕切り壁を検討する場合は、事前に増設や取り外しのことを踏まえたうえでプランニングする必要があります。
特に増設の際は注意しなければいけないことがたくさんあります。
そこで最後に、間仕切り壁を使用したリフォームを検討している方に向けて、注意していただきたいポイントを解説しましょう。
間仕切り壁で増設の注意点
将来的に間仕切り壁を使って子供部屋の増設を検討している方は、壁を増設して終わり、ではありません。
部屋を分けることで片方の部屋が不便を被ることもあるため、間仕切り壁の増設リフォームを検討している方は、以下のことに注意して新築時のプランニングを行うようにしましょう。
[プランニングの注意点]
- コンセントが各部屋に配置されるよう設置しておく。
- 扉の配置を決めておくか、最初から部屋になる部分に扉をつけておく。
- 各部屋に窓ができるようにする。
- エアコンが各部屋に配置されるよう換気口を設置しておく。
- 各部屋の大きさを十分確保できるようにしておく。
- 各部屋の収納を十分確保できるようにしておく。
間仕切り壁の増設の際の費用
もう一点知っておいていただきたいのが費用についてです。
間仕切り壁で増設を行う際は、10万円~30万円程度の費用がかかります。
リフォームを計画するうえでは支払い計画も重要になりますので、リフォームを実施するタイミングや支払い方法なども、家族と相談して決めておくようにしましょう。
まとめ
今回は間仕切り壁を使用したリフォームについてお話をしてきました。
注文住宅のプランニング時には決め切れないことや、将来のことで自分たちにも分からない、なんてことも多いですよね。
しかし、新築住宅を建てる時点で将来的なリフォームを想定したプランニングをすることで、家族構成やライフスタイルの変化にも柔軟に対応できるようになります。
その1つとして、間仕切り壁という選択肢も覚えておくと便利ですよ。
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