今や注文住宅で見ないことがないくらい人気になった、ファミリークローゼット。大きな収納があり、家族全員で使うことができるため、とても便利な収納です。
しかし! 気をつけないと、使い勝手の悪い収納になってしまうこともあるのです。そこで今回のコラムでは、ファミリークローゼットの注意したい間取りについて解説をしていきます。
ファミリークローゼットってなに?
新築住宅の際に取り入れられることが増えたファミリークローゼットですが、なかには初めて聞いたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
また言葉を知っていても、具体的に普通の収納とどう違うのか区別がつかない、なんて方もいらっしゃるかと思います。そこでまず初めに、ファミリークローゼットとはどんなものなのかについて一緒に見ていきましょう。
家族全員が使えるクローゼット
例えばアウターやマフラーなどの小物、毎日使うことが想定される下着などは、各個人の部屋ではなく一箇所にまとめて置いてしまった方が便利なこともありますよね。
そのため、より使い勝手をよくするために家族全員が使える場所に、家族全員がそれぞれの収納物を収納することを想定して設置されたものをファミリークローゼットといいます。
3畳の大きなファミリークローゼットを作る方もいれば、0.5~1畳程度のコンパクトなファミリークローゼットを作る方もいます。大きさや設置する数に決まりはないため、目的に応じて必要な広さのファミリークローゼットを作ることができます。
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ファミリークローゼットのメリットとは?
では、実際にファミリークローゼットを作ることで、どのようなメリットがあるのでしょうか。
限られた面積の中に大きなファミリークローゼットを作る、というのは勇気がいるものですよね。せっかく作るなら具体的に生活にどんなメリットがあるか知っておきたいものです。
そこでここでは、ファミリークローゼットを作るメリットについて、詳しくお話をしていきます。
家事の効率化
ファミリークローゼットは、洗濯や衣類の収納にかかる手間を大幅に軽減することができます。
例えばファミリークローゼットを洗濯機・洗面脱衣所の付近に設置することで、洗濯が終わった家族の下着や部屋着などをそのままファミリークローゼットに運ぶことができます。
それぞれの部屋の収納まで持っていってしまう、という手間がなくなるため、特に洗濯物が多くなりやすいお子さんがいらっしゃるご家庭にはピッタリです。
スペースの有効活用
ファミリークローゼットで家族分の衣類などを収納できてしまえば、各居室や寝室に設置する収納は必要最低限でよくなります。そのため、居室や寝室のスペースを有効活用することができます。
収納を分散させてしまうよりも、ひとつにまとめることで、他のスペースに余裕ができるのです。
準備がしやすくなる
ファミリークローゼットのなかで、衣類や小物、アウター類などの収納をすべて完結させてしまうことで、朝の忙しい時間の準備がより快適になります。一箇所に必要なものがまとまっていると、その分準備がスムーズです。
また小さいお子さんがいるご家庭でも、お子さんが迷うことなく必要に応じた小物や衣類を取りやすくなるため、お子さんの自主的な準備を促すことにも役立ちます。
大きな物も収納しやすくなる
例えばゴルフが趣味な方や、お子さんの習い事で大きな荷物がある方には、ファミリークローゼットがとても便利です。
ある程度の大きさのファミリークローゼットでは、大きな荷物も取り出しやすい場所に置くことができ、かつ邪魔にならない場所に収納することができるようになります。
しまった場所を把握しやすいのも、管理がしやすく嬉しいポイントですね。
ファミリークローゼットの失敗例!
メリットがたくさんあるファミリークローゼットですが、間取り設計を間違ってしまうと、使えないただの大きな物入になってしまいます。
収納は使ってこそ役割を発揮しますので、こうなってしまってはスペースの無駄遣いになってしまいます。そこでここでは、ファミリークローゼットで失敗しないために、よくあるファミリークローゼットの失敗例を共有していきますね。
寝室の横は使いにくい可能性あり
みなさんはファミリークローゼットと聞いて、どこに設置をするイメージが浮かびましたでしょうか? おそらく多くの方は、主寝室の横にファミリークローゼットを設置することを考えたのではないでしょうか。
しかし実は、寝室の横のファミリークローゼットは意外にも「使いにくい」と感じてしまう方が多い、要注意な場所になります。
寝室の横が使いにくい理由
寝室の横にファミリークローゼットを設置したと仮定して、みなさんは寝室で睡眠をとり、そしてそこで朝を迎えて起きるわけですよね。するとどうでしょう、朝起きてすぐにファミリークローゼットに向かうという方はどのくらいいらっしゃるでえしょうか?
多くの方が朝起きたらまずは洗顔や歯磨き、そして朝食のためにキッチンやダイニングに向かいますよね。そしてすべての準備が終わってから、着替えのためにもう一度寝室に戻ってこなくてはいけなくなります。
お気づきの方も多いかと思いますが、実はこの間取りは意外にも動線が多く発生しやすく、面倒に感じてしまいやすい間取りなのです。人によっては使いにくい可能性があるとに留意する必要があります。
オススメの設置位置
朝起きてすぐに着替えをしたい、という方以外には、実はあまりオススメできない寝室横のファミリークローゼットですが、では一体ファミリークローゼットはどこに設置するのがいいのでしょうか。
そこで今回はプロの目線でオススメの設置場所を3つご紹介します!
洗面脱衣所の隣の位置
まずひとつめは、洗面脱衣所の隣の位置です! ここは洗濯を行う際の動線が非常によく、またシャワーやお風呂上りにそのまま下着を手に取ることができるためオススメです。
ただし浴室と引き戸などで分けるなどの工夫をしないと、湿気が衣類のあるファミリークローゼットに入り込んでしまう可能性があるため、その点は注意が必要です。
階段あがってすぐの位置
ふたつめにオススメなのが、二階建て以上の住宅であれば、階段あがってすぐ隣の位置がオススメです。この場所は家族全員が通りやすく、どの位置からもアクセスしやすい場所となっています。
家事動線を考えるとできれば洗面脱衣所の隣が好ましいですが、難しいという場合は、階段あがってすぐの位置などにファミリークローゼットを設けてみてはいかがでしょうか。
エントランスホール付近
みっつめは、エントランスホール付近の場所です。ここに設置する場合は、場所を取りやすいコートやゴルフバックなどを収納する用途で使用すると、家族全員が使いやすくなります。
シューズインクローゼットとつなげてファミリークローゼットを作る方もいらっしゃいます。ただし夏場などは靴の臭いが衣類についてしまう可能性があるため、仕切りで分けることができるようにしたり、換気がしっかりできるよう設計をする必要があります。
まとめ
今回は、ファミリークローゼットの失敗例やオススメの設置位置について、詳しくお話をしてまいりました。いかがだったでしょうか。
弊社では、プロのアドバイザーによる『注文住宅の無料相談窓口』を開放しておりますので、間取りのお悩みなどもどうぞお気軽にご相談くださいね。
そでは、今後も家づくりに関する情報を発信していきますので、楽しみにしていてください。
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