家づくり

完成保証があれば安心?住宅会社との契約前に確認したい3つ

完成保証は、付いていると聞くだけで安心せず、内容を確認したい備えです。鹿児島のタテカタのたっちゃんが、住宅会社との契約前に聞きたい3つを解説。工事の申込みと保証書、保証される費用と上限、連絡先や工事を引き継ぐ流れを整理します。支払記録の残し方、会社の登録と個別の保証が違う理由も紹介。書類で確認し、納得して選びましょう。

タテカタ代表 中釜竜也
Tatekata Column 鹿児島の家づくりを、たっちゃん目線で整理します。
完成保証があれば安心?契約前に確認したい3つのことを伝えるタテカタの家づくりコラム

「完成保証を付けられます。だから安心ですよ」

住宅会社からそう聞いたら、少し肩の力が抜けますよね。でも、「何を、どこまで保証してくれるんだろう」と、胸につかえが残ることもあると思います。

鹿児島の家づくり相談窓口タテカタの、たっちゃんです。

完成保証は、住宅会社の倒産などで工事を続けられなくなったときに、費用の保証などを通して完成を支える仕組みです。利用する制度によって、対象となる状況や費用、支援の内容は異なります。

契約前に見たいのは、「この工事が対象か」「保証する費用はどこまでか」「困ったときに誰へ連絡するか」の3つ。むずかしい言葉を覚えるより、説明と書類を照らし合わせることから始めましょう。

1.「この工事」が保証されるか、書類で確認する

住宅会社の担当者と相談者が工事の書類を広げて保証の対象を確認する水彩イラスト

僕は住宅会社選びについて話した動画で、完成保証を利用できるか、契約前に質問してほしいとお伝えしました。

僕自身、工事中に住宅会社が倒産する場面を担当した経験はありません。ただ、打ち合わせを進めていた会社が倒産し、その後に相談に来られた方はいらっしゃいました。だから、会社への印象だけでなく、もしものときの仕組みまで確認することを大切にしています。

ここで分けて考えたいのが、「会社が制度に登録していること」と「あなたの工事に保証が付くこと」です。

たとえば住宅あんしん保証の制度では、事業者登録とは別に、工事ごとの申込みと審査があり、承認後に保証証書が発行されます。会社のパンフレットに制度名が載っていても、あなたの家の手続きが済んでいるかは別に確かめたいんです。

申込みの時期と、受け取る書類を聞く

住宅会社には、「今回の工事で使う完成保証は、どこの制度ですか。誰がいつ申し込み、保証書はいつ受け取れますか」と聞いてみてください。

契約前にはまだ個別の保証書が発行されていない場合もあります。先ほどの制度では、工事請負契約を結んだ後に申込みを行います。そのため、契約前の段階では説明書や約款を見せてもらい、保証を付ける約束と、その後の手続きを確認するのがよいですね。約款とは、保証の条件などをまとめた決まりです。

発行されたら、施主の名前、工事の場所、保証内容、期間、上限、連絡先を確認しましょう。費用は誰が負担するのか、申込みが承認されなかった場合はどうするのかも、サイン前に話し合っておきたい点です。

参考:住宅あんしん保証「住宅完成保証制度・手続の流れ」(2026年10月21日確認)。ここで紹介した手続きは一つの制度の例です。

2.保証される費用と、自己負担になり得る費用を分ける

二人が机に並べた見積書と支払い記録を見て費用の範囲を整理する水彩イラスト

完成保証という名前から、「途中で何があっても、追加負担なく家が完成する」と受け取ってしまうことがあります。でも、確認するのは保証の対象と限度額です。

たとえば住宅保証機構の制度では、別の会社へ工事を引き継ぐために増える工事費用や、工事の進み具合を超えて支払った前払金の損失などについて、選んだタイプや条件に応じた保証があります。どの費用も無制限に対象になるわけではありません。

僕が動画で、完成保証と一緒に確認してほしいとお伝えしたのが、契約金や工事途中の支払い条件です。どんな仕組みで保証されるかと、どの時点でいくら支払う約束なのか。この両方を見たいんです。

「前払金の損失」は、支払ったお金のすべてを指すとは限りません。すでに工事として出来上がった部分と、支払済みの金額との関係も確認されます。「払った額がそのまま戻る」と考えず、計算方法を説明してもらってください。

引き渡しが遅れた間の費用も、質問に入れる

仮住まいの家賃、引っ越し日の変更、保管場所の費用。工事が止まると、工事そのもの以外の出費も気になりますよね。

住宅保証機構の制度では、保証対象となる費用以外に、工事の停滞で生じる種々の費用は対象外とされています。あなたが使う制度でも、「追加工事費以外の負担はどうなりますか」と聞き、保証されるもの・されないものを分けておきましょう。

質問は、「工事を引き継ぐ費用と前払金の損失は、それぞれ対象ですか。上限と対象外の費用も教えてください」。保証書のどこを見れば分かるかまで聞くと、後で読み返せます。

支払いの予定も、契約書と工程表を並べて確認してください。説明に疑問があれば、契約前に相談して書面で整理する。すでに契約済みなら、自分だけの判断で支払いを止めたり変えたりせず、関係者や専門家に確認しましょう。

参考:住宅保証機構「住宅完成保証制度・特徴/商品概要」(2026年10月21日確認)。費用の範囲や条件は制度ごとに異なります。

3.連絡先と、工事を引き継ぐまでの流れを聞く

図面や工事の記録を机にそろえ電話で確認する人の水彩イラスト

最後は、保証を利用する場面での動き方です。

「担当者が対応します」と聞けるのは心強いですよね。そのうえで、保証する会社へ直接連絡する窓口も控えておきましょう。営業担当者に連絡が取れない場合、次にどこへ聞けばよいかが分かると、慌てず確認できます。

タテカタでも、工事中の不安について定期的にLINEで質問を受け、引き渡しまで伴走したお客様がいらっしゃいます。「契約後も顔を出してくれて、心強かったです」と岡村様から声をいただきました。これは倒産対応の事例ではありませんが、契約後に相談できる相手がいることの大切さを感じた経験です。

完成保証については、「どんな状況になったら連絡するのか」「必要な書類は何か」「引き継ぐ会社を探す支援はあるか」「新しい工期や費用は誰と確認するのか」を聞いてみてください。

住宅保証機構の制度には、施主の希望による引継ぎ事業者のあっせんがあります。また、保証事故につながる可能性のある状況を知った場合は、速やかな連絡を求めています。すぐ同じ条件で工事が再開する、と決めつけず、あなたが利用する制度の流れを確かめましょう。

鹿児島の家づくりでも、書類を手元に残す

保証書だけでなく、工事の契約書、見積書、図面、工程表、追加・変更の合意書、振込控えなどをまとめておきます。工事の進み具合を確認した記録や写真も、説明するときに役立ちます。

住まいるダイヤルの過去の相談事例でも、住宅会社の破産後の対応として、支払いと工事の進行状況を整理することが案内されています。状況によって手続きは異なるため、実際に工事が止まった場合は、保証する会社や法律の専門家などへ早めに相談してください。

鹿児島で地元の会社を選ぶときも、長く営業していることや担当者の人柄に加えて、こうした書類と連絡先を確認しておきたいですね。完成保証の有無だけで、会社の将来まで判断することはできません。

参考:住宅保証機構「住宅完成保証制度・手続き」、住まいるダイヤル「新築工事中に住宅会社が破産。今後の手続は。」(相談年月:2009年3月、2026年10月21日確認)。

よくある質問

Q.完成保証があれば、追加のお金はかかりませんか?

A.保証の範囲や上限によります。追加工事費や前払金の損失のどこまでが対象か、工事以外の費用も含めて確認してください。自己負担が生じる可能性も考えて説明を受けましょう。

Q.会社が登録済みなら、今回の家も保証されますか?

A.個別工事の申込みなどが必要な制度があります。会社の登録とは別に、今回の工事の手続き、保証の成立時点、保証書の交付予定を確かめてください。

Q.完成保証を使わない会社は、危ない会社ですか?

A.その一点では判断できません。制度ごとに利用対象や条件も違います。採用している備えの内容、契約・支払い条件、質問への説明などを合わせて確認しましょう。

家づくりの正解は一つじゃない。完成保証も、内容が分かってこそ、自分たちに必要な備えかを考えられます。

「こんなことを聞いたら、失礼かな」と遠慮しなくて大丈夫です。住宅会社に直接聞きにくいときは、資料を持って僕に話してください。確認したいことを一緒に整理します。

タテカタの相談は無料です。提携住宅会社からの紹介料で成り立つ、保険の窓口と同じ仕組みです。

関連動画:家づくりナビゲーター たっちゃんねる「【注文住宅】家が建たずに借金だけ残る!?倒産する住宅会社を見抜く5つのポイント」(完成保証と支払い条件についての発言を参照。2026年10月21日内容確認)。

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