
「洗面所や洗濯機は、キッチンの近くにあった方が便利ですよね?」
間取りを考えていると、そう思いますよね。料理の合間に洗濯ができる配置には、確かに良さがあります。ただ、買い物袋が指に食い込む夕方、玄関に着いてからの動きを想像すると、別の希望が出てくることもあります。
鹿児島の家づくり相談窓口タテカタの、たっちゃんです。
僕の家では、妻の希望でキッチンとの近さより、玄関から水回りへさっと行けることを優先しました。同じ家でも、何を楽にしたいかで配置は変わるんです。
今回は「帰宅」「家事」「片づけ」の3つから、水回りの場所を比べます。水回りとは、洗面所・脱衣室・浴室・洗濯機まわりなどのこと。動線は、家の中で人が移動する道筋です。むずかしい話はしません。いつもの一日を、図面の上でたどってみましょう。
1.帰宅の流れから、水回りの場所を考える

まず確認したいのは、玄関に入ったあと、どこへ向かうかです。
僕は以前、家の大きさがほぼ同じ2つの間取りを、相談で見せてもらったことがあります。一方は家の奥にあるキッチンの近くに水回りがあり、もう一方はキッチンから離れる代わりに、玄関から水回りへ行きやすい配置でした。
どちらも良さがあるんですよ。「家事がしやすそう」という印象だけでは、あなたの暮らしに合う方を選びきれません。
たとえば、帰ったら先に手を洗って着替えたい。外で汚れた服を、居間に持ち込まず脱ぎたい。そういう暮らしなら、玄関から洗面所や脱衣室へ向かえる配置は候補になります。
一方で、帰宅したら買った食材を冷蔵庫にしまうことが多いなら、荷物を持ってキッチンへ行く道も見たいところです。手洗いは近くても、袋をいったん床に置き、また持ち上げる流れだと、その手間が気になる場合があります。
僕の家も、妻が玄関から水回りへ行きやすい方を希望し、その希望に合わせて間取りを変えました。これは僕たちの選び方であって、すべての家に同じ配置をすすめる話ではありません。
帰宅直後の行動を、順番に書いてみる
「靴を脱ぐ→荷物を置く→手を洗う→着替える→食材をしまう」。こんなふうに、あなたが普段している順番を書いてください。家族で順番が違うなら、それぞれ書いてみましょう。
そのうえで、住宅会社には「この順番で動くと、荷物はどこに置けますか」と聞いてみてください。洗面台だけを玄関寄りにして、脱衣室や洗濯機は別の場所にする案もあります。ただし、置き場所や工事費、掃除する箇所は増えることがあるので、まとめた場合と比べて考えたいですね。
2.家事のしやすさは、近さと同時進行で比べる

次は、料理と洗濯を「誰が、いつするか」です。
先ほどの2つの間取りの相談でも、僕がお伝えしたのは、どちらの動線にも良さがあり、生活スタイルによって選び方が変わるということでした。キッチンと洗濯機が近いことには、行き来を短くできる良さがあります。
たとえば、同じ人が夕食の下ごしらえと洗濯物の仕分けをするなら、移動が少ない配置は使いやすそうです。一方で、料理をする人と洗濯をする人が別なら、近さに加えて、2人が同時に動けるかも確認したくなります。
通路ですれ違えるか。洗濯機の扉を開けたら、かごを置く場所が残るか。誰かが入浴中でも、洗面台や洗濯機を使えるか。図面では線一本に見える扉も、開けると人の居場所に重なることがあります。
打ち合わせでは「料理をする人はここ、洗濯をする人はここ」と、図面の上に2人分の位置を書いてみてください。洗濯機や収納の扉も、開いた状態で確かめると具体的です。
今は一人が多く担当していても、仕事の時間や家族の生活が変わることもあります。「誰かに代わってもらう日も使えるかな」という見方も足しておきたいですね。
鹿児島の洗濯動線は、外に干せない日も想像する
鹿児島で考えておきたいのが、雨や桜島の灰で外干しを見合わせる日のことです。鹿児島市の案内でも、降灰量は噴火の回数・規模や風向きなどで変わるとされています。地域や日による違いがあるので、毎日外に干せる前提だけで決めず、室内で乾かす日の流れも比べてみてください。
洗濯機からどこへ運び、どこで乾かすのか。干している服が通路をふさがないか。室内干しを計画するなら、必要な広さに加えて換気や乾かし方も住宅会社と確認しましょう。乾燥機を使う予定なら、取り出してから置く場所まで含めて見ると、次の動きにつながります。
参考:鹿児島市「かごしま移住ライフ」「その他・降灰」(2026年10月19日確認)。
3.片づけは、しまう・ゴミを出すところまで見る

最後は、作業が終わるところまでです。洗濯なら、洗う・乾かすだけでなく、服をしまう場所。料理なら、片づけたあとのゴミを、収集日に外へ出すところまで見てください。
僕の家では、妻がゴミ出しのしやすさも重視しました。動画では「夫がなかなかゴミ出しを手伝ってくれないから」と、妻に言われまして(笑)。僕には耳の痛い話ですが、実際にその作業をする人の希望を聞く大切さが、よく表れています。
キッチンと洗濯機の距離だけを見ていると、こういう毎日の小さな動きは抜けやすいんです。
洗濯物は、下着やタオルを水回りの近くにしまうのか、衣類を各部屋へ運ぶのか。家族でしまう場所をまとめるのか。しまい方によって、洗濯機と収納のどちらを近づけたいかも変わります。
ゴミは、分別する箱をどこに置くか、回収日までどこで保管するか、どの出口から運ぶかを確認します。勝手口があれば必ず楽、ということでもありません。外の通路や段差、ゴミ置き場への行きやすさまで見て、玄関から出す案と比べてください。
家の中の距離が短くても、袋を持ったまま扉を何度も開けたり、置いてある物をよけたりするなら、その手間もあります。「距離が短い」と「負担が少ない」は、同じにならない場面があるんですね。
打ち合わせには、減らしたい手間を持っていく
図面に帰宅・家事・片づけの道を違う色で書き、途中で荷物を置く場所や、行ったり来たりする場所に丸をつけてみましょう。きれいに描く必要はありません。
「水回りをキッチンの隣にしたい」と場所だけを伝えるより、「夕食の準備と洗濯が重なる」「洗濯物をしまうために何度も往復する」と、減らしたい手間を伝える。そうすると、希望をかなえる別の配置も検討しやすくなります。
よくある質問
Q.キッチンから水回りが離れている間取りは、不便ですか?
A.離れているだけでは決まりません。料理と洗濯を同じ時間にするか、帰宅後にどこへ向かうかで、近さの意味が変わります。通る扉や途中の荷物置き場も含めて、一日の動きを比べてください。
Q.ぐるっと回れる間取りにすると、家事は楽になりますか?
A.通り道を選べる良さがあります。ただ、通路を増やすと、収納や家具に使える場所が減る場合もあります。毎日どこを何のために通るのかを確認し、行き止まりのある案とも比べたいですね。
Q.すでに住宅会社から間取りをもらっています。相談できますか?
A.大丈夫です。図面と、今の暮らしで面倒に感じていることを持ってきてください。帰宅後の手洗い、洗濯物の片づけ、ゴミ出しなど、小さなことから一緒に整理します。
家づくりの正解は一つじゃない。水回りの場所も、料理・洗濯・帰宅のどれを優先するかで、あなたに合う答えが変わります。
家は3回建てないと分からない、と言われます。だからこそ、建てる前に図面を見ながら、暮らしを一緒に確かめる相手がいていいんです。「なんとなく使いにくそう」でも、そのまま僕に話してください。
タテカタの相談は無料です。提携住宅会社からの紹介料で成り立つ、保険の窓口と同じ仕組みです。あなたが納得して選べるよう、間取りの良さと気になる点を一緒に整理します。
関連動画:家づくりナビゲーター たっちゃんねる「【注文住宅】『使いやすい間取り』にしたはずが住んで絶望したNGパターン5選」(水回りの配置・自宅の動線の話を参照。2026年10月19日内容確認)。
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