
「リビングは明るくしたいから、窓はできるだけ大きくした方がいいですよね?」
完成予想図には、光が差し込む大きな窓。素敵だけれど、「夏は暑くならないかな」「実際に住んでみて暗かったらどうしよう」と、図面を見るたびに胸がキュッとなることもありますよね。
鹿児島の家づくり相談窓口タテカタの、たっちゃんです。大きな窓は開放感につながります。でも、窓の大きさだけで、部屋の明るさや過ごしやすさは決まりません。
見たいのは、窓の外に何があるか、どの季節の何時に光が入るか、そこであなたがどう過ごすか。この3つです。大きい窓をやめましょう、という話ではありません。好きな窓を、暮らしに合う形で選ぶための話です。
鹿児島の明るい家は、窓の大きさだけで決まらない

僕は間取りについての動画で、「思ったより暗い」という、完成予想図と実際の暮らしの違いを取り上げています。
画面では窓の外に何もなく、光がたっぷり入っている。でも実際には隣の家が近い。周囲の建物まで反映されているかどうかで、確認できることが変わります。CGは完成後の雰囲気をつかむ道具ですが、その明るさがそのまま実現する保証ではありません。
僕が動画で伝えたのは、南側の窓だから日が入る、と方角だけでは決められないこと。隣家との距離や高さ、窓の位置も関係します。北側の窓でも、周囲の空の広がりなどによって、やわらかな明るさを取り込める場合があります。
むずかしい話はしません。部屋の明るさは、太陽が直接差し込む光だけでできているわけではありません。空から届く光や、周囲で反射した光もあります。「直射日光が入らない」と「暗くて使いにくい」は、同じ意味ではないんです。
窓のそばが明るくても、奥のキッチンまで同じように明るいとは限りません。僕は、リビングの周りをほかの部屋が囲み、光が奥まで届きにくくなる間取りについても話しています。
実際に、事前に暗さを気にかけていた部屋が、完成後もやはり暗く感じられ、あとから窓を追加することになった相談事例がありました。追加工事の内容や費用は家ごとに違いますが、出来上がった壁を変える前に確かめたいことがあります。
「このCGには、隣の家の高さと距離も入っていますか?」。まずは、この一言で大丈夫です。
窓の日差しは、明るさと暑さを分けて考える

鹿児島の観測地点では、2026年9月24日の日最高気温が31.9℃でした。これは屋外の一地点の観測値で、県全体の平均や室温ではありません。それでも、秋の窓選びで夏の暑さを忘れないための身近な材料になります。出典:気象庁「鹿児島・2026年9月の日ごとの値」(9月25日確認)。
僕は土地選びの動画で、地面にできた影だけでは、窓から入る光までは判断できないと伝えています。窓の高さでも見え方は変わりますし、見に行った日の印象だけで一年中の日当たりを決めることもできません。
ここで分けて考えたいのが、「明るさを取り込みたい」と「強い日差しの熱は抑えたい」という二つの希望です。暑いから窓を全部小さくする、明るくしたいから全部大きくする。その二択にしなくていいんです。
日差しを調整する方法には、ガラスの選び方に加えて、軒やひさし、窓の外に付ける日よけなどがあります。夏の熱を抑えることと、冬に取り込みたい日差しのバランスを、方角や敷地に合わせて考えます。
国土交通省が掲載する設計ガイドでも、季節・方位・時間に合わせた日射の調整が示されています。高断熱住宅を対象にした資料で、窓の種類や日よけを敷地条件に応じて選ぶ考え方が参考になります。出典:環境共生まちづくり協会「省エネ性能に優れた断熱性の高い住宅の設計ガイド」5~6頁(国土交通省編集協力、2025年3月、2026年9月25日確認)。
「断熱性能が高いから、日差しの確認はいらない」とも考えないでください。国土交通省の性能表示の解説も、熱の逃げやすさと日射熱の入りやすさを分けて示しています。窓だけでなく、家全体の計画として説明してもらいましょう。出典:国土交通省「断熱性能|ラベル項目の解説」(2026年9月25日確認)。
間取りを決める前に確認したい、窓の3つのポイント

日差しの計算を、あなた自身でする必要はありません。住宅会社には、生活の言葉で聞いて大丈夫です。僕なら、図面を見ながら次の3つを確認します。
① いつ、どこを明るくしたいか
「冬の朝、朝食を食べる場所はどんな明るさですか」「夕方、ソファに座ると日差しはどちらから入りますか」。季節と時間、過ごす場所をセットで伝えます。
僕は土地選びの動画で、周囲の建物の高さや距離を入れた日当たりのシミュレーションにも触れています。見せてもらえる場合は、周辺環境・季節・時刻の設定も確認しましょう。日が当たる範囲を見る図なのか、室内の明るさまで検討した資料なのかも聞くと、受け取り方を間違えにくくなります。
② 暑い時期の日差しを、どう調整するか
「この窓は、ガラスと外の日よけをどう組み合わせる計画ですか」。窓の大きさだけでなく、暑い時期の使い方まで聞いてみてください。
夏の真昼だけでなく、朝夕や残暑の頃も確認したいところです。軒やひさしがあれば、どの方向の日差しも同じように遮れるわけではありません。外付けの日よけを使うなら、強風時の収納方法、掃除のしやすさ、取り付け費用まで含めて相談しましょう。
③ 家具とカーテンを置いても、使いやすいか
僕の間取りの動画では、図面のソファと実際に買ったソファの大きさが違い、通路が狭くなる例も紹介しています。窓も同じで、何も置いていない図面だけでは、暮らしの姿までは分かりません。
テレビの画面に光が映り込まないか。ダイニングの席がまぶしくないか。外からの視線が気になって、日中もカーテンを閉めることにならないか。家具を実際の寸法で置いて確かめてください。
鹿児島で灰が気になる日は、窓を閉めて過ごす場面も考えたいですね。閉めた状態での明るさと、換気・冷暖房の計画を分けて確認する。掃除のためにガラスや網戸へ手が届くかまで見ると、毎日の使いやすさにつながります。
窓の正解は一つじゃない。図面のうちに一緒に整理する

タテカタには、何か月も決まらなかった間取りを、僕が第三者として描き直すことで前に進めた事例があります。窓だけを切り離さず、どこで何をして過ごすかから整理することも大切です。
庭の景色を楽しむ大きな窓が合う家もあれば、視線を避けた位置の窓が落ち着く家もあります。日中ずっと家にいる人と、帰宅後の時間を大切にしたい人でも、優先したいことは違います。
家づくりの正解は一つじゃない。窓を増やすか減らすかを急いで決める前に、「誰が、いつ、どこで過ごすか」を図面に重ねてみましょう。
Q. 南向きの大きな窓なら、明るさは心配しなくていい?
A. 方角と大きさだけでは決まりません。僕が動画でもお伝えしているように、隣家との距離・高さや部屋の奥行きも確認が必要です。窓の近くと、普段座る場所を分けて確かめてください。
Q. 高性能な窓なら、カーテンや日よけは後で考えてもいい?
A. 窓と一緒に計画することを勧めます。暑さだけでなく、まぶしさや外からの視線にも関わるためです。日よけの必要性は窓の方角や周囲の環境で変わるので、採用する窓の仕様と合わせて設計者へ確認しましょう。
Q. もう間取りが進んでいます。今から相談してもいい?
A. 大丈夫です。図面や気になっている場所を、そのまま見せてください。ただし、変更できる内容や追加費用は工事の進み具合によって違います。窓を追加すれば解決すると決めつけず、住宅会社・設計者と確認します。
タテカタの相談は、保険の窓口のように提携住宅会社からの紹介料で成り立っています。あなたから相談料はいただきません。何を住宅会社に聞けばいいか分からないところから、一緒に整理します。
LINEに登録した方には、「家づくりの疑問300選」と「間取り100選」をお渡ししています。「この窓、これでいいのかな?」。その小さな引っかかりを、そのまま僕に聞いてください。
関連動画:たっちゃんねる|間取りの後悔事例/土地選びと日当たりの考え方。見出し下の画像は説明用のイラストで、実際の施工事例ではありません。
