
「このタオル掛け、ネットで買ったほうが安い!」「照明も自分で用意したら、少し予算を減らせるかな?」
見積もりとスマホの価格を見比べて、ちょっと肩の力が抜ける。家づくりの予算を考えていると、そんな瞬間がありますよね。
鹿児島の家づくり相談窓口タテカタの、たっちゃんです。
自分で商品を選べることも、費用を抑えられる可能性があることも、施主支給のよいところです。ただ、商品代が安いことと、使える状態まで含めて安いことは、同じではありません。
買う前に確認したいのは、「取り付けまでの総額」「納品と検品の段取り」「不具合時の連絡先」の3つ。注文ボタンを押す前に、ここだけ一緒に整理しましょう。
施主支給とは、家を建てるあなたが材料や器具を購入し、住宅会社などに取り付けをお願いすること。自分で取り付けるDIYとは別の話です。受け入れられる商品や条件は、住宅会社によって異なります。
1.鹿児島の施主支給は「取り付けまでの総額」で比べる

僕の施主支給を解説したYouTube動画では、照明やカーテン、タオル掛けなどを例に挙げています。ただし、同じ種類の商品なら何でも支給できる、という意味ではありません。
例えばタオル掛けは、小さなものでも、壁のどこに固定するかが関係します。僕は動画でも、重さを支える下地、つまり壁の内側の受け材について、住宅会社と先に打ち合わせるよう話しました。
照明も、後から付けられるタイプと、天井の穴や配線の計画に関わるタイプでは、確認することが違います。商品写真だけで判断せず、型番や取り付け説明書まで共有したいところです。
「取り付けできますか?」と「全部でいくらですか?」をセットに
住宅会社には、こんなふうに聞いてみてください。
「この型番の商品を、この場所に付けたいです。施主支給は可能ですか?必要な部品や工事と、追加費用も教えてください」
比べるのは、本体代に送料、取り付け費、追加部品や下地の費用などを足した金額です。見積もりにすでに入っている商品を外すなら、いくら減額されるのかも聞きましょう。ネットの商品代を、そのまま住宅会社の見積もりから引けるとは限りません。
同じ型番、同じ付属品、同じ工事範囲で比べると、違いが見えやすくなります。鹿児島の建築予定地までの配送費や、搬入・取り付けの対応範囲も、購入先ごとに確認してください。
僕は動画で、外部に依頼したカーテンの仕上がりについて、建築会社側に手直しの相談が来た経験も話しています。安さだけでなく、採寸や取り付け、仕上がりの確認を誰に任せるかまで含めた比較が大切なんです。
2.いつ、どこへ届けて、誰が中身を確認するか

「工事が始まる前に買っておけば安心ですよね?」
早めに商品を調べるのはよいことです。でも、早めに現場へ届けばよい、とは限りません。僕も動画で、荷物は早すぎても遅すぎても困る、と話しています。
取り付けの日までに届かなければ、作業の組み直しが必要になることがあります。反対に、早く届きすぎると、保管場所や工事中の破損への備えが必要です。現場に送れば誰かが受け取ってくれる、とは考えないほうがよいですね。
購入する日より先に、現場で必要な日を聞く
「いつまでに商品を確定して、いつからいつの間に届ければよいですか?」「届け先と受け取る人は誰ですか?」「届いた後はどこに保管しますか?」
この3つを、住宅会社の担当者と合わせます。購入先には、表示されている日数が発送までなのか、到着までなのか、欠品や配送遅れの際はどうなるのかを確認しましょう。
そして、届いたら中身を確かめる担当も決めます。品番、色、数、付属部品、目に見える破損。「取り付けの日まで箱を開けなかった」を避けられるようにしたいところです。
国民生活センターも、通販では返品できる条件を確認し、商品を受け取ったらすぐに中身を確認するよう案内しています。取り付け後でなければ分からない不具合については、別に連絡方法を確認しておきましょう。「通信販売はクーリング・オフできません」(2024年8月1日公表)
納期に間に合わないときは、代替品に変えるのか、取り付けを後日にするのか。その際の追加費用も、発生すると決めつけず、条件を聞いておくと判断しやすくなります。
3.商品と工事、それぞれの不具合を誰に相談するか

僕が施主支給の動画で注意点として挙げたのが、不具合の原因が「商品そのもの」なのか「取り付け方」なのか、すぐに分からない場合があることです。
買ったお店と取り付ける会社が別なら、相談先も分かれることがあります。「保証付き」と書かれているだけで、取り外しや付け直しの費用まで含まれているとは限りません。
一方で、「施主支給だから保証は全部なくなる」と決めつけるのも違います。商品の保証と工事の保証を分けて、対象、対象外、期間、連絡先を書面で確認しましょう。実際の対応や費用負担は、不具合の原因や契約内容によって変わります。
困ったときの最初の連絡先まで決めておく
購入先には、「初期不良や配送中の破損があったら、いつまでに、どこへ連絡しますか?」「交換品の送料や、取り外し・再取り付けの費用はどう扱われますか?」と確認します。
住宅会社には、「取り付け後に不具合が出て、原因が分からない場合は、最初に誰へ相談すればよいですか?」「調査や取り外しに費用がかかる場合、作業前に説明してもらえますか?」と聞いておきましょう。
注文内容、住宅会社の了承、取り付け条件、保証書、届いたときの写真をまとめておくと、後から説明しやすくなります。電話で決めたことも、メールなどで双方が確認できる形に残すとよいですね。
キッチンや洗面台など、配管や周囲の仕上げまで関係するものは、特に慎重な打ち合わせが必要です。僕が動画で伝えたかったのも、商品代だけでなく、うまく付かないときや使えないときの影響まで考えて選ぶ、ということでした。
よくある質問
Q.タオル掛けのような小物なら、先に買っても大丈夫ですか?
A.小物でも、固定方法、重さ、取り付け位置などの確認が必要です。まず商品ページと型番を住宅会社に見せて、取り付けの可否と費用が分かってから注文しましょう。
Q.セール中に買って、使えなければ返品するのは?
A.自己都合の返品ができるか、開封後や受注生産品をどう扱うかなど、購入先の条件によります。国民生活センターの案内のとおり、通販を無条件で返品できる前提にはしないでください。破損や商品違いの対応は、自己都合の返品と分けて確認します。
Q.住宅会社に任せるのは、もったいないですか?
A.そうとは限りません。選定、採寸、納品の調整、取り付け、相談先の分かりやすさまで含めて任せたい人もいます。どこまで費用に含まれるかを確かめて、あなたの時間や手間も一緒に比べましょう。
全部を施主支給にしなくても大丈夫
確認するのは、取り付けまでの総額、納品と検品の段取り、不具合時の連絡先の3つ。まずは気になる商品を一つ、住宅会社に見せるところからで大丈夫です。
こだわりたい小物だけ自分で選んで、採寸や工事が複雑なものは任せる。そんな分け方もあります。家づくりの正解は一つじゃない。安さだけでも、見た目だけでもなく、あなたが納得して管理できる範囲で選んでほしいんです。
これから住宅会社を選ぶあなたは、使いたい商品のことも、早めにタテカタへ話してください。「何を聞けばいいか」を一緒に整理します。相談が無料なのは、提携住宅会社からの紹介料で運営する、保険の窓口のような仕組みだからです。
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執筆:家づくり相談窓口タテカタ 中釜竜也(たっちゃん)
参考資料の確認日:2026年10月13日。個別商品の適合性、取り付け費用、返品・保証条件は、購入先と施工を担当する会社へ確認してください。
