家づくり

コンセントは多いほど安心?間取り確定前に確認したい3つのこと

コンセントは、多く付ければ使いやすいとは限りません。家具を置いた後の位置、充電や季節家電を使う場所、コードと通り道の3つを、間取り確定前に確認しましょう。鹿児島の家づくり相談窓口タテカタのたっちゃんが、ベッドや加湿器の例をもとに、住宅会社へ聞きたいことを整理します。数を増やす前に、毎日の暮らしを図面に重ねてみませんか。

タテカタ代表 中釜竜也
Tatekata Column 鹿児島の家づくりを、たっちゃん目線で整理します。
コンセントは多いほど安心?間取り確定前に確認したい3つと記したタテカタのアイキャッチ

「コンセントは多めに付けておけば、困らないですよね?」

打ち合わせで図面を見ながら、どこに追加するか迷う。家に帰ってスマホで失敗例を読むと、「ここにも必要だった?」と肩に力が入る。そんなあなたに、数を決める前に確認してほしいことがあります。

鹿児島の家づくり相談窓口タテカタの、たっちゃんです。

コンセントに余裕を持たせることには、良さがあります。ただ、数を増やしても、家具で隠れたり、使う場所から遠かったりすると不便は残ります。見たいのは、①家具を置いた後の位置、②充電や季節家電を使う場所、③コードと通り道。この3つです。

むずかしい話はしません。コンセントの記号だけを見るのではなく、「そこで何をして暮らすか」を図面に重ねる話です。最終的な位置や高さ、使える電気の量は、住宅会社と工事の担当者に確認しましょう。

1.家具を置いた後も、コンセントを使えるか

ベッドと机を描いた図面を見ながらコンセント位置を相談する夫婦の水彩・色鉛筆風イラスト

僕が間取りの後悔例を取り上げた動画でも、「家具の配置を決めずにコンセントを決めた」という話をしています。特に寝室は、ベッドと机が図面に入っていないと、暮らしを想像しにくい場所です。

例えば、ベッドの頭をどちらに向けるか。これが変わると、スマホを充電したい位置も変わります。机も、窓に向けるのか、壁に向けるのかで、パソコンや照明の置き方が変わりますよね。

先にコンセントだけ決めてしまうと、「数はあるのに、ベッドの裏に隠れて手が届かない」ということが起こり得ます。

図面には、持っていく家具や購入候補の家具を、実際の幅と奥行きに合わせて入れてもらってください。「3人掛けのソファー」という呼び方だけでは、大きさは決まりません。僕の動画でも、図面上のソファーと、実際に買ったソファーの大きさが違い、通路が狭くなった例を紹介しています。

見るのは、家具が入るかだけではありません。プラグを抜き差しできるか、家具を動かさずに掃除できるかまで確認すると、使う場面が見えてきます。

高さも一律に決めず、家具の天板や背板との関係を確認しましょう。パナソニックも、家具の配置や抜き差しの頻度、使う機器に応じた位置・高さの検討を案内しています。参考:パナソニック「早めに始めよう、配線計画のすすめ」

住宅会社への質問は、「この家具を置いた状態で、コンセントを使えますか?」。家具が未定なら、候補のサイズと置きたい向きを伝えるところからで大丈夫です。

2.鹿児島の暮らしで、いつ・どこで家電を使うか

扇風機や充電する機器の置き場所をメモする夫婦の水彩・色鉛筆風イラスト

テレビや冷蔵庫など、いつも置いてあるものは思い浮かびやすいですよね。一方で、季節だけ使うものや、毎日充電する小さな機器は抜けやすくなります。

僕が動画で挙げたのは、寝室の扇風機や、冬に使う加湿器です。ベッドのそばにコンセントがあっても、家電を置きたいのが足元側なら、それだけでは使いにくいことがあります。

そこで、今の家で使っているものを見ながら、「何を・どこで・いつ使うか」を書き出してみてください。朝の身支度、帰宅後、寝る前と、一日の順番でたどると整理しやすくなります。

例えば、スマホは寝室で充電するのか、リビングの決まった場所に置くのか。掃除機はどこに戻し、そこで充電するのか。食卓でパソコンを使う日があるのか。家族で答えが違うところこそ、打ち合わせで共有したい部分です。

鹿児島で、灰が気になる日や雨の日に室内干しをするなら、そのときの暮らしも想像してください。除湿機やサーキュレーターを使う予定がある家庭は、洗濯物を干す場所と、機器を置く場所を一緒に確認します。使わない家庭まで、同じものをそろえる必要はありません。

家電の置き方や周囲に必要な空間は、機種の取扱説明書も確認してください。図面の空いた場所に入ればよい、とは限りません。

将来のために余裕を持たせるのも一案です。ただし、「いつか何か使うから」と全部増やす前に、模様替えや働き方の変化など、想像できる使い方から優先順位を付けましょう。

聞きたいのは、「この家電をここで使う予定ですが、位置や使い方に問題はありませんか?」です。商品が決まっているなら、型番や説明書を共有すると話が具体的になります。

3.コードと家電が、通り道や掃除の邪魔にならないか

ソファーまわりの通り道と壁のコンセント位置を確認する夫婦の水彩・色鉛筆風イラスト

コンセントにつながることと、暮らしやすいことは別です。コードが届いても、毎日またいで通るなら、使い方を見直したいですよね。

動画で加湿器を例にお話ししたのも、ここです。置きたい場所ではなく、「コンセントがそこにしかないから」という理由で置くと、家電が通り道の邪魔になることがあります。蹴ってしまいそうな位置なら、コンセントの数より配置を考えたいところです。

図面の上で、玄関からリビングへ、ソファーからキッチンへ、寝室からトイレへと、指で移動してみてください。その途中に家電やコードが出てこないか。扉を開ける場所や、掃除機をかける場所をふさがないか。家族と一緒に確認できます。

ソファーまわりも見落としやすい場所です。電動ソファーなどを使う予定があるなら、電源が必要な位置だけでなく、動く部分にコードが挟まらない配置かも、製品の説明書と住宅会社に確認しましょう。

延長コードを使うこと自体を、一律に否定する話ではありません。ただ、後から延ばせば解決と決めつけず、通り道を横切らないか、踏んだり家具で傷めたりしないかを先に見たいんです。

NITE(製品評価技術基盤機構)は、電源コードへの繰り返しの荷重や、接続できる電気の量を超えた使用、プラグにたまったほこりなどに注意を呼びかけています。参考:NITE「テーブルタップなどの配線器具をチェックしましょう」(2017年1月26日)

差し込み口の数と、同時に使える電気の量は別に確認が必要です。「口が空いているから使える」と判断せず、使う家電を伝えて、必要な配線や回路の計画を担当者に確認してください。回路は、電気を分けて送る道筋のことです。

最後に、「この配置なら、コードを通り道に出さずに使えますか? プラグまわりを確認・掃除できますか?」と聞いてみましょう。

よくある質問

Q.コンセントは、何個あれば足りますか?

A.部屋の広さだけでは決めきれません。家具と家電を図面に入れ、同時に使うもの、季節だけ使うものを確認してから、必要な数と位置を住宅会社と整理しましょう。

Q.家具をまだ買っていなくても、決められますか?

A.購入前でも相談できます。今使っている家具の寸法や、購入候補のサイズを伝えてください。置く向きが未定の場所は、そのことも共有して計画します。

Q.間取りが決まった後でも変更できますか?

A.工事の進み具合や建物のつくりで変わります。変更できる期限、追加費用、工期への影響を住宅会社に確認してください。家具の配置は、間取りを検討している段階から共有しておくと話が進めやすくなります。

数を増やす前に、あなたの一日を図面に重ねよう

家づくりの正解は一つじゃない。コンセントを増やすのが合う家もあれば、位置を少し変えることで使いやすくなる家もあります。

家具を置いた後に使えるか。いつ、どこで家電を使うか。コードと家電が通り道をふさがないか。まずは、この3つからです。

「家は3回建てないと分からない」と言われますが、一人で全部を想像しきろうとしなくて大丈夫。タテカタでは、住宅会社と話が進んでいる間取りも、第三者の目で一緒に確認します。

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本文の家具・家電の例は、家づくりナビゲーター たっちゃんねる「【注文住宅】『使いやすい間取り』にしたはずが住んで絶望したNGパターン5選」の発言をもとに整理しました。動画・参考資料の確認日:2026年10月13日。

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家づくりの正解は1つではありません。だからこそ、まずは条件や迷いを一緒に整理しましょう。

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