
家を建てたい。そう思って、まず何をしますか。
多くの人が、住宅会社や銀行で「いくら借りられますか」と聞きます。
正直に言うと、ここがいちばん危ない入口です。
僕はこれまで、鹿児島で200家族以上の家づくりに横で付き合ってきました。130棟以上の現場を見てきて、はっきり言えることがあります。借りられる額は、あなた自身の暮らしを守れる額じゃない、ということです。
「借りられる額」で決めてはいけない理由
この間も、こんなご夫婦が相談に来ました。「銀行で、4,500万まで借りられると言われたんです」。うれしそうでした。世帯年収は600万、お子さんはまだ小さい。話を聞きながら、僕は手のひらが冷たくなりました。
銀行は、できるだけ貸したい。住宅会社も、高い家を建ててもらった方が売上が上がる。だから「借りられる上限」は、あなたの味方の数字ではありません。
住宅ローンの返済額を見て、手のひらが冷たくなった。そんな経験のある人もいると思います。あれは気のせいではありません。上限ぎりぎりで組むと、子どもの習い事、車の買い替え、急な病気――家を建てたあとに続くお金の場面が、全部その返済の上に乗ってきます。
世帯年収別、住宅ローンの安全ライン(目安)
ここからは、あくまで目安です。家族の人数や、車の有無、共働きかどうかで変わります。だから最後は一緒に計算します。そのうえで、僕が現場でお伝えしている感覚を書きます。
世帯年収400万円。借入の目安は2,500万〜3,200万円くらい。安全に見るなら、3,000万円弱まで。
世帯年収600万円。鹿児島でいちばん多いゾーンです。目安は3,500万〜4,500万円。ただ、安全ラインで言うと4,000万円前後まで。
「年収600万で4,000万は無謀ですか」。これも本当によく聞かれます。無謀ではありません。でも、上限の4,500万まで攻めると、暮らしの余白がかなり減ります。どちらを選ぶかは、あなたの暮らし方しだいです。
ひとつ、目安の物差しを渡しておきます。毎月の返済は、手取り収入の25%以内。ここを超えてくると、じわじわ苦しくなりやすいです。
数字は、断言できるものではありません。家づくりの正解は、一つじゃないからです。
共働きかどうかで、見える景色が変わる
忘れられない相談があります。世帯年収800万、ご夫婦とも上場企業、30歳。「余裕です、5,000万いきます」とおっしゃっていました。
でも、よく聞くと――結婚して2〜3年経つのに、まだ夫婦の財布が別。貯金がほぼゼロ。子どもは3人欲しい。旅行も買い物も好き。ライフプランを一緒に組み直したら、結論は「4,000万に抑えた方がいい」でした。
このご夫婦、もし相談に来ていなかったら、どこで建てるつもりだったと思いますか。聞いてみたら、大手ハウスメーカーの名前をあげました。あのまま進んでいたら、と思うと、ギリギリ間に合ってよかったと思います。
大事なのは、いくら借りられるか、ではありません。これからどういう暮らしを送りたいか。子どもが小さいうちは奥さんが家にいたいのか、ずっと共働きでいくのか。そこが決まると、無理のない返済額が見えてきます。奥さんが働けるかどうかは、旦那さんの年収より家計を左右することがあるんです。
鹿児島だからこそ、土地と一緒に考える
鹿児島で家を建てるなら、土地の地盤も予算に効いてきます。
シラス台地では、土地によって地盤を補強する工事が必要になります。「気に入った土地が見つかったので、先に契約しました」と来られた方の土地が、地盤改良にかなりかかる場所だった、というのは一度や二度ではありません。土地が安く見えても、その工事費を足すと予算オーバー。住宅ローンの計画ごと崩れます。
だから、ローンと土地は別々に考えてはいけません。両方をまとめて見られる人が横にいるかどうかで、結果が変わります。
よくある質問
Q頭金は、いくら用意すればいいですか。
A多いに越したことはありませんが、頭金ゼロで建てている方もいます。手元のお金を残すか、返済を軽くするか。これもあなたの暮らし方しだいです。一緒に整理しましょう。
Q変動金利と固定金利、どっちがいいですか。
Aこれも正解は一つじゃありません。今の金利だけでなく、金利が動いたときに耐えられるかで考えます。メリットとデメリットの両方を見て、あなたが納得して選べるようにお手伝いします。
Q鹿児島で使える補助金はありますか。
A年度によって内容も期限も変わります。今あるものを一緒に確認して、使えるものは使いましょう。
一人で抱えなくて大丈夫です
以前、こう言ってくれた方がいました。「2人で1年以上悩んでいました。もっと早く相談すればよかった」。Y様の言葉です。1年以上動けなかった方が、相談の翌日から動き出せた、ということが本当にあります。
家は3回建てないと分からない、と言われます。1回で正解にたどり着くのは、それくらい難しい。だから、確率を上げるためにプロを横につける。裁判するのに弁護士をつけるのと、同じことです。
タテカタでは、住宅ローンの安全ラインも、土地のことも、相談は無料です。なぜ無料でやれているのかも隠さずお話しします。提携している住宅会社からの紹介料で成り立っている、保険の窓口と同じ仕組みです。あなたからお金をいただくことはありません。
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